2009 International CES
CESで新たな展開――パナソニックの「3Dシアター」戦略を聞く(3/3 ページ)
――提案内容はパナソニック独自で開発しているのでしょうか? BDAへの提案は単独になりますか?
小塚氏 現在、BDA内の家電メーカーや映画スタジオとは積極的に情報交換を行なっております。提案方法にはこだわらずに、最適な方法で進めたいと思っています。
――デモ映像はメインストリームが40Mbps、サブストリーム20Mbpsをピークビットレートとして設定しているとのことですが、映像トータルではBDの規格上限である40Mbpsを超えてしまいます。2D映画と同じ画質を実現できる反面、情報量が多すぎて対応できないLSIも出てくるのではないでしょうか?
小塚氏 各社、すでにBlu-rayプレーヤーを販売しており、使用しているLSIも異なります。ビットレートなどの具体的な数値は、スタジオを含めて画質を評価した結果で決まってくると思います。
基本的には3Dで制作したタイトルを2Dで見ることができるような規格が望ましいと考えていますので、3D版が2D専用版と比べて映像体験のレベルが落ちてはならないと考えています。
実際に流通し始めると、スタジオも販売店も3Dと2Dの2つのタイトルを別々に売ることは難しいでしょうから、何も考えずに3D版を買ってもらえば、2Dタイトルとして楽しんでもトップレベルのクオリティーを持っているべきと考えています。
パナソニックとしては、現在のビットレート40Mbpsをキープした、40Mbps+20Mbpsでデモをしています。とはいえ、パナソニックの製品以外にも、いろいろな再生環境がありますから、今後、テストを重ねながら慎重に検討していくことになります。
――もっとも、最近のシステムLSIであれば、H.264のフルHD映像を2本同時にデコードが十分に可能なパフォーマンスは持っていますから、能力的な問題は最終的に起きないのではないでしょうか?
小塚氏 既存のプレーヤーをソフトウェアアップデートで3D化できる保証があるわけではありません。HDMIの規格策定なども作業としては残っています。実際に商品化する場合は、3D対応プレーヤーの開発をきちんと行わなければなりません。例えばメニューなどを3D化するには、従来の2倍のフレームを描画しなければなりませんから、内部の伝送帯域などを強化しなければならないでしょう。そうした細かい部分まで含め、どのメーカーもきちんと実装できるように扱いやすい規格にしなければなりません。
パナソニックでは、3D映画のパッケージを規格化します。そして3Dに対応する商品の開発も進めています。さらに制作現場でも3D映像に取り組み、オーサリングまでを一貫して行います。
――実際に製品化が行われるのはいつ頃でしょうか?
小塚氏 まだ規格化が正式に決まっていないため、なんとも言えないのですが、おそらく2010年には最初の製品を披露することができるでしょう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
2
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
3
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
4
はてな、11億円流出の調査報告書を公開 偽警察、口外禁止、残業・休出200時間超、孤立……ほころびが連鎖
-
5
Z世代に聞く次の流行、「AIイラスト」が1位に 「Claude Code」も上位
-
6
東野圭吾さん死去、Xなどで追悼相次ぐ 「ガリレオ」など数々の人気作、エンジニアから転身
-
7
NVIDIAやMicrosoftなど30社超、オープンAIの防御ツール共同開発の「Open Secure AI Alliance」設立
-
8
「あ、その情報メモしたい!」を叶えるワイヤレスイヤフォン、Nothing「Ear (3a)」
-
9
有識者はGoogleやX、Meta、ドワンゴを名指しで批判……総務省、偽広告や誹謗中傷に発信・拡散前の対策求める
-
10
暑さ対策が熱い! 「猛暑対策展」で感じた、転んでもただでは起き上がらない日本人のエネルギー
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR