本山由樹子の新作劇場 特別編
「パコ」から「ソウ」、意外な拾いモノまで3月発売の要チェック新作BD(1/2 ページ)
映画界で最近一番の話題といえば、「おくりびと」のアカデミー賞外国語映画賞受賞。昨年9月に封切られほぼ劇場公開は終了しているが、3月にはDVDで販売されるので、見逃した人も話題作を家庭で楽しめる(アカデミー賞受賞なるか?――「おくりびと」)。
劇場公開時に見逃した作品を家庭で楽しめるのは、パッケージ作品のよいところ(もちろん、劇場で見た映画をもういちど家庭で見直すのもいいもの)。それでは、今月発売のおすすめタイトルをどうぞ!
「パコと魔法の絵本」
「下妻物語」「嫌われ松子の一生」で一躍スター監督の仲間入りをした中島哲也監督が、舞台「MIDSUMMER CAROL ガマ王子vsザリガニ魔人」を映画化。
元有名子役やマヌケな消防士など、患者だけでなく医者も看護師も変人ばかりが集まる病院。中でも超ワガママな老人の大貫(役所広司)は、他人に名前を覚えられるのも嫌なほど人間嫌いだった。その大貫が、事故で1日しか記憶がもたない少女パコ(アヤカ・ウィルソン)に出会って、彼女の記憶に残りたいと思うようになる……。
役所広司、妻夫木聡、加瀬亮、土屋アンナら豪華キャスト。彼らに本人とは判断出来かねるメイクを施し、終始ハイテンションの芝居をさせてしまう。これだけでドン引きする人もいるだろうが、ここで描かれるテーマは相手を思うピュアな気持ちという、実にシンプルなもの。自然と涙が流れてくるファンタジー・ドラマ。画面からあふれ出しそうなカラフルで幻想的な映像は中島監督の真骨頂、ぜひともBDで堪能してほしい(3月6日発売/アミューズソフトエンタテインメント、デスペラード/5040円)。
アマデウス ディレクターズカット デジブック仕様
1984年のアカデミー賞で作品賞、監督賞(ミロス・フォアマン)、主演男優賞(サリエリ役のF・マーリー・エイブラハムズ)、脚色賞など計8部門に輝いた名作が、20分の映像を追加したディレクターズカット版でBD化。本編とメイキング、オーディオ・コメンタリーの特典は既発のディレクターズカット版のDVDと同内容。同梱の解説書(36ページ)にはプロダクション・ノートや映画のトリビアなどを掲載している。なお、本編のみの通常版(4980円)も同時リリース。
天才モーツァルトと宮廷作曲家サリエリとの確執、モーツァルトの死の真相に迫ったミステリアスな史劇。物語は、年老いたサリエリのモーツァルトに関する回想スタイルで進んでいく。音楽の才能と、女たらしで幼稚という人間性の皮肉なギャップ、今までのモーツァルト像を覆すイメージは衝撃的。映画ファンはもちろんのこと、「フィガロの結婚」など彼の音楽がふんだんに使われているので、クラシックス愛好家のバイブルとも言える1枚だ(3月11日発売/ワーナー・ホーム・ビデオ/5980円)。
ソウ5
シリーズ5作目、ジグソウ死後としては2作目となる人気スリラー。「2」からプロダクション・デザイナーとして殺人ゲームを創作してきたデビッド・ハックルが監督を務める。本編は劇場未公開の12分を追加したアンレイテット版を収録。特典は監督が解説するトラップ・メイキングなど。
ジグソウの死で一連の事件は終わったかと思われた。しかし、九死に一生を得たFBI捜査官ストラムは、ゲームから生き残ったホフマン刑事こそ、ジグソウの後継者ではないかと疑い、独自の捜査を開始する。一方、ある密室で5人の男女が目覚める。面識のない彼らには実はある共通点があった。新たな死のゲーム、生き残るのは誰だ!?
トラップを知り尽くしたハックル監督だけに残虐度がアップ。自分の両手をゴミ粉砕機に突っ込むか、刃で体を切断されるかの二択を迫るなど、痛さとSの極みが炸裂。「ソウ」シリーズは全世界累計興収6.4億ドルを突破し、ホラーシリーズの全世界累計興収史上No.1となった。ちなみに、それまでの1位は11作品が封切られた「13日の金曜日」。
もはや何でもありの展開だが、新たなゲームの仕掛け人の正体や、「1」~「4」のトラップを巡る謎が明らかになる一方、ジグソウの遺品の中身など新たな謎も浮上するので、シリーズのファンの人は要チェック(3月19日発売/アスミック、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント/4980円)。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
2
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
3
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
4
Z世代に聞く次の流行、「AIイラスト」が1位に 「Claude Code」も上位
-
5
はてな、11億円流出の調査報告書を公開 偽警察、口外禁止、残業・休出200時間超、孤立……ほころびが連鎖
-
6
東野圭吾さん死去、Xなどで追悼相次ぐ 「ガリレオ」など数々の人気作、エンジニアから転身
-
7
NVIDIAやMicrosoftなど30社超、オープンAIの防御ツール共同開発の「Open Secure AI Alliance」設立
-
8
「あ、その情報メモしたい!」を叶えるワイヤレスイヤフォン、Nothing「Ear (3a)」
-
9
有識者はGoogleやX、Meta、ドワンゴを名指しで批判……総務省、偽広告や誹謗中傷に発信・拡散前の対策求める
-
10
「痺れるほどにミスを繰り返す」Gemini 3.6 Flashは変わった? 公開から1週間、当初のおバカ回答を今検証する
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR