「畑違い」のGoogle OSへの不安と疑問(2/2 ページ)
Googleは、OSはウィンドウシステムではなくなり、ChromeブラウザがGUIになると言っている。パワーユーザーとして、これは心配だ。Googleがさまざまなファイル管理ツールを組み込んでくれるといいのだが。それにコマンドプロンプトはどうなるのか? 変化を受け入れない年寄りのようかもしれないが、わたしはコマンドプロンプトでかなりの作業をこなしている。ディレクトリにアクセスして、手動でファイルを編集できるのがいいのだ。だが、Chrome OSがウィンドウシステムではなく、ブラウザがGUIになるのなら、どうやってお気に入りのテキストエディタ(Linuxではnedit、Windowsではscite)を開けばいいのだろうか?
それから開発ツールは? Microsoftが信じられないほどの成功を収めた理由の1つは、無料の開発ツールを提供したことにある。Chrome OS向けの開発ツールが無料(そしてオープンソースのGNUベース)なのは確実だろう。だがMicrosoftは自社の開発ツールをどんな開発者にも使いやすいものにするため手を尽くしてきた。Eclipseの(Chrome OS向け)バージョンはリリースされるだろうが、そこでまたChrome OSがウィンドウシステムではないことに関する問題が出てくる。開発ツールはブラウザ内で動作しなければならないのだろうか? 興味深い可能性ではあるが、その実現性には(そのようなツールが存在すらするのかどうかにも)大いに不安がある。
わたしは以前、今は大半の作業がブラウザ内で行われていると指摘した。自宅ではそうだが、職場では違う。企業がOS採用に関して、WindowsとLinuxに固執するであろうことは明白だ。Googleは既にそれを考えているだろうが、そうなると、自宅で職場と別のOSを使うことになる人が問題となる(それに、自宅で仕事をしている人はどうだろう? Chrome OS向けのVPNクライアントは登場するだろうか)。
次に、ドライバの問題がある。わたしが持っている優れもののガジェットはUSBケーブルとWindows(時にLinux)ドライバが付いており、コンピュータにつなぐことができる。Chrome OSはこうしたデバイスをサポートするだろうか? 同OSがUbuntu――ユーザーが必要とするであろうドライバがほとんどそろっている――のようなものであれば、サポートするだろう。だが省機能の軽量OSなら、ドライバはないだろう。ガジェットメーカーはデバイスドライバを作らなければならなくなる。作るとして、どのくらいの時間がかかるのだろうか?
Webブラウザで動作するオフィスアプリケーションを開発するのと、フル機能のOSを作るのは全くの別物だ。Googleには本当にそれができるのだろうか? 彼らはそのことをどのくらい考えたのだろうか? 個人的には、技術的、ビジネス的な観点から、彼らにそれができるかどうかはかなり疑わしいと思っている。どちらかというとクールなGoogle Labsプロジェクトのようで、必ずしも現実的なビジネスモデルのようには思えない。
以前の会社の同僚が、Oracleを購入せずに「独自のリレーショナルデータベース管理システムを開発する」よう提案したことがあった。「それで、どのくらい難しいだろうか」と彼は付け加えた。ものすごく難しい。そんなに簡単なら、Oracleのライバル企業はもっとずっと多いはずだ。
Microsoft Bobを覚えているだろうか? Microsoft WinFSは? Microsoft Cairoは? わたしたちの多くは、MicrosoftがActiMatesで玩具業界(専門外のビジネス)に参入しようとして失敗したことを忘れている。Microsoftがメインの事業以外に手を出して、いろいろな理由から断念を余儀なくされたことがあったのだ。
Googleは確かに、Microsoftから多くのことを学べる。
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