圧倒的な頭脳に見合う“音”とは? 「Cell REGZA」のスピーカー(2/2 ページ)
一方のツィーターは、30ミリ径テトロン素材のソフトドームタイプを採用した。ネオジウムマグネットによる強力な磁気回路と磁性流体による冷却機構を備える「本格的なHi-Fiスピーカー仕様」だ。
内蔵のデジタルアンプは、ウーファーにそれぞれ20ワット、ツィーターにもそれぞれ10ワット(いずれも最大出力)の専用アンプを設けるマルチアンプシステムとし、低域と高域の相互干渉を低減する。
低域と高域を分けるチャンネルデバイダーにはAVアンプにも使用できるDSPを用い、ウーファーとツィーターのクロスポイントでも位相が乱れない多段リニアフェイズ型とした。クロスオーバー周波数は3kHz。減衰傾度200dB/oct(デシベルオクターブ)という急峻(きゅうしゅん)なフィルターを用い、狙った周波数帯だけを増幅することで“ひずみ感”の少ない音を目指した。またタイムアライメント機能も備えており、マルチアンプシステムをより効果的に利用できるという。
エレクトロニクスの活用に関してはもう1つ、リアルタイムシーン検索エンジンとリアルタイムCM検索エンジンを利用した「コンテンツ適応音質制御」も挙げられる。既報の通り、リアルタイムCM検索エンジンは、新しいCMを検知すると、冒頭の音声的な特徴を記録しておき、約4000本もの「CM音声データバンク」を保存する。これを参照することで、CMへの切り替わりを素早く検知し、音量の自動調節やサウンドモード切り替えに利用する仕組みだ。
「センターSPモード」に背面スピーカー端子
Cell REGZAの新しい提案として注目されるのが、マルチアンプシステムを生かした「センターSPモード」。AVアンプなどと組み合わせてマルチチャンネルシステムを構築する際、Cell REGZAのスピーカーをセンタースピーカーに利用できるというもので、マルチチャンネルシステムにしたいが、センタースピーカーの置き場所に困っている人には注目の機能だろう。
センターSPモードに切り替えると、左右4つのウーファーとセンターツイーターだけが動作する仕組み。「20ワットの専用アンプを備えたセンターツィーターとクアッド(4本)ウーファーがパワフルな動作を実現します」(桑原氏)。
ただし、組み合わせるスピーカーとの相性は気になるところ。この点を桑原氏に尋ねると、「少なくともFOSTEX製のスピーカーとはマッチしますし、ほかのユニットと組み合わせた場合もイコライザーなどで調整することができます。最近のAVアンプに搭載されている調整機能(フェーズコントロールなど)も有効でしょう」(同氏)と話していた。どんなシステムでもOKとはいえないまでも、適用範囲は広そうだ。
一方、ユーザーには「手持ちのスピーカーを使いたい」というニーズも確実に存在する。このためCell REGZAには、背面にステレオの外部スピーカー端子も用意した。古くはソニーの「プロフィール」、最近ではパイオニア「KURO」シリーズなどの例はあるものの、外部スピーカー端子を持つ機種はやはり珍しい。
「付属スピーカーを外し、背面のスピーカー端子に接続すると、内蔵アンプは20ワット+20ワットのフルレンジ信号を出します。これで、外部アンプなどを使わずに手持ちのスピーカーを生かせるでしょう」。
Cell REGZAの機能と価格を考えれば、ターゲットユーザーは明らかにコアなAVファン層だ。こうしたユーザーは、最高のものを好むと同時に、自分だけのスタイルや“こだわり”を持っているもの。そうしたニーズを捉え、幅広く対応してくるあたりがオーディオビジュアルを趣味とする開発者ならではの心づかいといえそうだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
2
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
3
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
4
はてな、11億円流出の調査報告書を公開 偽警察、口外禁止、残業・休出200時間超、孤立……ほころびが連鎖
-
5
Z世代に聞く次の流行、「AIイラスト」が1位に 「Claude Code」も上位
-
6
東野圭吾さん死去、Xなどで追悼相次ぐ 「ガリレオ」など数々の人気作、エンジニアから転身
-
7
NVIDIAやMicrosoftなど30社超、オープンAIの防御ツール共同開発の「Open Secure AI Alliance」設立
-
8
「あ、その情報メモしたい!」を叶えるワイヤレスイヤフォン、Nothing「Ear (3a)」
-
9
有識者はGoogleやX、Meta、ドワンゴを名指しで批判……総務省、偽広告や誹謗中傷に発信・拡散前の対策求める
-
10
暑さ対策が熱い! 「猛暑対策展」で感じた、転んでもただでは起き上がらない日本人のエネルギー
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR