“LED REGZA”の進化を探る Z1シリーズ詳報(1/4 ページ)
東芝は4月14日、LEDバックライトを搭載した液晶テレビ“LED REGZA”を発表した。3シリーズ15機種、カラーバリエーションを含めると計26モデルという大きなモデルチェンジだ(→関連記事)。
LEDバックライトの採用により、「画質、省エネ、デザインが大きく進化した」(同社映像マーケティング事業部グローバルマーケティング部TV担当の本村裕史参事)というLED REGZA。中でも注目の上位モデル“Z1シリーズ”を中心に、同社担当者のコメントを交えて詳しく紹介していこう。
“当たり前のこと”ができた
一目で分かるのが、まずパネル部分の薄さだ。東芝では、初代REGZAから継続して「Minimal Design」(ミニマルデザイン)と呼ばれるコンセプトに基づいてデザインしてきたが、LEDエッジライトの採用に伴い、今回から「Slim Minimal Design」(スリムミニマルデザイン)に変わった。
東芝デザインセンター・デジタルプロダクツデザイン担当の佐川崇参事によると、今回の新製品では上位機にあたる「CELL REGZA」のテイストを積極的に取り込んだという。例えば、フレーム部はアルミのヘアライン調仕上げ。本物の金属ではないが、CELL REGZAと同様に素材感を重視した。また、スタンド部は“V字”型の「ブーメラン」から“X字”型の「ダブルブーメラン」に変更。「安全性を高めつつ、スタイリッシュなスタンドになった」(佐川氏)。そして前面には、十分な開口を持たせたスピーカーを配置している。
本村参事は、「従来のREGZAは、グローバルな狭額化のトレンドに追従する形で“インビジブルスピーカー”(見えないスピーカー)を採用してきた。スピーカーを前に向けるという、“当たり前のこと”ができていなかった」と振り返る。しかし今回は、国内専用のキャビネットとすることで、全機種のスピーカーを前向きに配置することが可能になったという。
さらに47V型と55V型では、新開発のソフトドームツィーターとウーファーを用いた2Wayシステムとして、それぞれ独立したアンプで駆動するマルチアンプシステムを採用。また、スタジオモニターにも使われるリンクウィッツ・ライリー型フィルターを適用するなど、CELL REGZAほどぜいたくではないものの、同様のピュアオーディオ的アプローチで音質向上を目指した。これを手がけたのは、CELL REGZAと同じ東芝デジタルメディアエンジニアリングの桑原光孝氏だ。
それぞれのユニットは新開発。ネオジウムマグネット搭載の20ミリソフトドームツィーターで高域のレスポンスを改善し、ウーファーは“巻き線”にCCAW(カッパークラッドアルミワイヤー)を採用して振動系レスポンスを向上させている。「ボイスコイルに銅を使うと重くなってレスポンスが悪くなるため、新型ユニットでは銅をコーティングしたアルミ線(CCAW)を使用した」という。一方の42V型と37V型はフルレンジユニットを採用しているが、巻き線にCCAWを使っている点は同じだ。
Z1シリーズには、Real Sound Lab,SIAのパワーイコライジング技術「CONEQ」(コネック)を搭載。スピーカーから出る音のパワーを測定・演算し、周波数特性をフラットにすることで自然な音場と明瞭(めいりょう)な音を再現するという。「CELL REGZAに匹敵する、とまでは言えないが、従来のREGZAを凌駕(りょうが)する音に仕上がっている」と桑原氏は胸を張った。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
2
Anthropic、「Claude Opus 5」公開 Fable 5に迫る性能を半額で――サイバー安全策は緩和、拒否時は自動フォールバックも
-
3
「iPhone高騰」はこれからも続く? 中国CXMTに近づくApple、メモリ競合へのけん制が不発に終わりそうなワケ【後編】
-
4
「ニューロマンサー」実写ドラマ、Apple TV+で2027年1月配信開始へ
-
5
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
6
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
7
海外の新作バカゲー「電車アタック」にマンガ家が感心した理由 ブッ飛んだ内容と完成度の高さ、そして“日本”
-
8
「めっちゃカメレオン」公式Discord乗っ取り 担当者PCがマルウェア感染、管理者が全員BANに 現在は復旧
-
9
暑さ対策が熱い! 「猛暑対策展」で感じた、転んでもただでは起き上がらない日本人のエネルギー
-
10
スーパーに並んだ「ごちゃごちゃ生成AIポップ」が物議 “看板王”こと、きぬた歯科院長「これはアリ」
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR