長期試用リポート
「NEX-3」第1回――3か5か、それが問題だ
ソニーから発売されたミラーレスαこと、「NEX-3」「EX-5」。販売も好調のようで、BCNの集計する「BCNランキング」では販売開始週には販売シェアが13%とトップになったそうだ。販売店に話を聞いても好調の様子は伝わってくる。
NEX-3とNEX-5は兄弟機の位置づけだが、性能面の主な違いはフルハイビジョン動画撮影が可能かという1点のみながら、価格的には1万5000円(NEX-5は7万9800円~、NEX-3は6万4800円~。直販サイト「ソニースタイル」での比較)と決して小さいとは言えない差が存在する。NEX-3をある程度長期間、使う機会に恵まれたので、まずは「3か5か」を考えてみたい。
「3か5か」を考える際、まず考慮しなくてはならないのは性能面での違いだろう。ただ、前述したよう、その違いは動画に関する機能のみだ。上位機種のNEX-5はAVCHD:1920×1080ピクセル(59.94i)/MP4:1440×1080ピクセル(29.97fps)での録画が可能だが、下位機種のNEX-3はMP4:1280×720ピクセル(29.97fps)のみとなっている。
AVCHDのフルハイビジョン録画へ1万円以上の価値を見いだせるならば、NEX-5で決まりだが、デジタルレコーダーとの連携などを考慮しないならばMP4/1280×720ピクセルの動画も十分に実用的だ。参考にNEX-3で撮影した動画をみて欲しい。
これはNEX-3で撮影した動画をYouTubeへアップしたもの(オリジナルファイルは MAH01035.mp4 、 MAH01064.mp4 )。動画専用機であるデジタルビデオカメラではAVCHD/24Mbps記録が珍しくないため、その映像を見慣れた目からすれば細部のシャギーやディテールの甘さなどへ目が行ってしまうが、大半の人が満足できる画質と言えるのではないだろうか。ちなみに、動画撮影中はアスペクト比が16:9となるため、静止画撮影時よりも画角が狭くなることに注意。また、動画は静止画に比べて傾きが気になるので、グリッドラインを表示させておいた方がいい。
静止画については両モデルとも変わらない。いずれも有効1420万画素のAPS-Cサイズ撮像素子「Exmor APS HD CMOSセンサー」を搭載しており、コントロールホイールを利用した「背景ぼかし」(絞り調整)によって、容易にボケ味を得られる。
性能面ではないがNEX-3とNEX-5で大きく異なる部分がある。それがボディデザインだ。「レンズと板」というデザインコンセプトは共通しているが、マウント及びグリップを除くサイズはNEX-5が110.8(幅)×58.8(高さ)×38.2(奥行き)ミリ、NEX-3が117.2(幅)×62.6(高さ)×33.4(奥行き)ミリとNEX-3のほうがわずかながら大きい。
ただ、NEX-3はグリップがあまり前方に突き出しておらず、右手でグリップを握りこむという撮影スタイルにはあまり適さない。もちろん不可能ではない(右手小指を本体下にあてがうようにすればそれなりに安定する)が、左手でボディ下とレンズを支えるように持ち、右手は添えるぐらいの感覚で構えた方がいい。NEX-5はグリップが前方へ飛び出しているので、右手で握りこむだけでも安定するので、それぞれホールディングの感覚が微妙に異なる。ここも「3か5か」を考える際に無視できないポイントになるだろう。
もう1点、デザイン面での違いを挙げると、カラーバリエーションの存在が挙げられる。NEX-5はシルバーとブラックの2色だが、NEX-3は加えてレッドとホワイトの4色が用意されている(NEX-3のシルバーはソニースタイル限定カラー)。まとめると、NEX-3とNEX-5の違いは「動画性能」「ボディデザイン」「ボディカラー」の3点で、その価格差は1万5000円だ。お買い得感という意味では、NEX-3の方が高いという判断もできそうだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
2
Anthropic、「Claude Opus 5」公開 Fable 5に迫る性能を半額で――サイバー安全策は緩和、拒否時は自動フォールバックも
-
3
「iPhone高騰」はこれからも続く? 中国CXMTに近づくApple、メモリ競合へのけん制が不発に終わりそうなワケ【後編】
-
4
「ニューロマンサー」実写ドラマ、Apple TV+で2027年1月配信開始へ
-
5
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
6
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
7
海外の新作バカゲー「電車アタック」にマンガ家が感心した理由 ブッ飛んだ内容と完成度の高さ、そして“日本”
-
8
「めっちゃカメレオン」公式Discord乗っ取り 担当者PCがマルウェア感染、管理者が全員BANに 現在は復旧
-
9
暑さ対策が熱い! 「猛暑対策展」で感じた、転んでもただでは起き上がらない日本人のエネルギー
-
10
スーパーに並んだ「ごちゃごちゃ生成AIポップ」が物議 “看板王”こと、きぬた歯科院長「これはアリ」
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR