レビュー
一歩先にいく機能、パナソニック「DMR-BWT3100」を試す(前編)(2/3 ページ)
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
等速ダビング+2番組同時録画も可能、強化されたマルチタスク
ユーザー層を問わず、その恩恵が大きいといえるのが、マルチタスク性の強化だ。従来は高速ダビング中の予約録画は可能だったが、録画は1番組のみに限られ、録画中にダビングを開始することができなかった。またダビングを開始できるのは、ほかに何も実行してないことが条件になっており、マルチタスクは実行する順番にも制限があった訳だ。
本機ではまず、録画中でもダビングを開始することが可能になった。録画には内蔵チューナーからの録画以外にスカパー!HD録画、i.Link接続によるTSダビングも含まれる、さらに従来はマルチタスクが不可能だった1倍速ダビング(画質変換ダビング)中でも2番組同時録画が可能となったので、実行する順番も処理内容の組み合わせも大幅に自由度が増している。少なくとも内蔵チューナーによる録画とダビングの実行が重なることについて、ユーザーはほとんど考えずにすむようになった。この点はヘビーユーザーはもちろん、AV機器の扱いに慣れていない人へのメリットも大きい。「やっとここに到達してくれたか」と思う人も多いのではないだろうか。
一方、いくつかの例外もある。まずスカパー!HD録画中は高速ダビングしか行えない点と、SD解像度の画質モード(XP~EP/FR)で録画しているときはダビングが行えない点だ。これは録画が優先されるという意味で、ダビングは制限されるものの、録画ミスは発生しない。スカパー!HD録画のヘビーユーザーを除けば、あまり困らないと思う。
運用上、注意が必要になるのは、まず1倍速ダビング中はXP~EP/FRモードでの予約録画とスカパーHDの予約録画が実行されないこと。光学メディアのファイナライズやフォーマット中、高速ダビングでもファイナライズを含む場合には予約録画が実行されないことの2点だ。スカパー!HD録画を多用する人や、(多くはないと思うが)XP~EP/FRモードでの録画を利用する人は注意が必要といえる。
また、これらの高度なマルチタスクを実現するため、必要に応じてMPEG-4/AVC録画を自動でDRモードに切り替え、後で指定されていた画質モードに自動変換する機能を備えている。例えばMPEG-4/AVC(画質モードHG~HB)の録画とダビングを同時実行すると、録画は一時的にDRモードに切り替わり、録画が終了して電源をOFFにした後で自動変換が行われる。デコードやエンコードを行う「UniPhier」(ユニフィエ)の処理ストリーム数の制約だと思うが、とくにユーザーが介入する必要はなく全自動で行われるため、不便は感じないはずだ。あえて注意する点があるとすれば、HDDの空き容量。録画がDRモードに切り替わることで、予約録画が途中で途切れてしまう可能性はゼロではない。
ダビングを含まないマルチタスク動作という点では、ケーブルテレビのSTBなどをi.Link接続してTS録画(あるいはダビング)しているときでも内蔵チューナーとの2番組同時録画が可能になった。ケーブルテレビの場合、内蔵チューナーで録画するにはパススルーに対応している必要がある。地上デジタル放送はパススルーが既に主流になっているが、BSデジタル放送は2007年の省令改正でパススルーが可能になったこともあり、まだまだ非主流。ケーブルテレビ環境下での利便性は増したといえる。
なお、これらのマルチタスク性強化が適用されているのは2010年秋冬モデルでもダブルチューナー搭載機(DMR-BWT/BW型番)のみで、シングルチューナーの「DMR-BR590」では従来通りである点には注意が必要だ。BD-R/REメディアからHDDへのムーブ、録画一覧などの新しいユーザーインタフェースには対応しているので、ハードウェアは旧製品ベースのままでソフトウェアのみを置き換えているのだろう。リプレースではなく追加購入だからシングルチューナーでと考えている人は、ちょっと注意が必要になる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
「Xが情報収集に役立たない……」熊本地震で不満の声続出 「Twitterを返して」
-
2
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
3
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
4
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
5
はてな、11億円流出の調査報告書を公開 偽警察、口外禁止、残業・休出200時間超、孤立……ほころびが連鎖
-
6
Z世代に聞く次の流行、「AIイラスト」が1位に 「Claude Code」も上位
-
7
携帯各社、熊本の一部で通信障害 震度7の地震で 他社回線につながる「JAPANローミング」開始【追記】
-
8
東野圭吾さん死去、Xなどで追悼相次ぐ 「ガリレオ」など数々の人気作、エンジニアから転身
-
9
NVIDIAやMicrosoftなど30社超、オープンAIの防御ツール共同開発の「Open Secure AI Alliance」設立
-
10
農水省の“クソダサ”ポスター話題 「AIよりよっぽど良い」の声も 担当者に狙いを聞いた
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR