Adobe、サンドボックスで「Adobe Reader X」のセキュリティ強化
Adobe Systemsは、セキュリティのためにAdobe Readerにサンドボックス技術を組み込むという約束を果たしている。
この技術は、30日以内にリリース予定のAdobe Reader Xに搭載される。「Protected Mode」と呼ばれ、しばしば攻撃の標的になるWindows PCを守ることを目的としている。
「このバージョンでは、最も効果的な防御策をできるだけ早くユーザーに提供することを優先した」とAdobeの広報担当者は語る。「現在、Adobe ReaderのWindows版は、Adobe Readerのダウンロードの圧倒的過半数を占める。われわれは常に、製品のセキュリティロードマップの優先順位と次のステップを決めるために、セキュリティ動向を慎重に評価している」
サンドボックスは、プログラムの実行権限を制限し、そのプログラムをコンピュータ上のほかのプログラムから隔離する。Adobeによると、PDFや画像の解析、JavaScript実行、フォントレンダリング、3DレンダリングなどのPDFプロセスをサンドボックス内で実行するという。サンドボックス外でのアクションが必要なプロセスは、「ブローカープロセス」という信頼できるプロキシを通じて実行しなければならない。Protected Modeはデフォルトで有効となる。
「Adobe Readerのサンドボックスは、OSのセキュリティコントロールを利用して、プロセスを最小権限の原則に従わせる」とAdobeのセキュリティソフトウェアエンジニアリングチームの上級研究者カイル・ランドルフ氏は10月5日のブログで述べている。「従って、攻撃者に乗っ取られる可能性のあるプロセスは、できることが限定され、ファイルへのアクセスなどのアクションを信頼できる別個のプロセスを介して実行しなければならない」
最近ではほかの企業もセキュリティ向上のためにサンドボックスのアプローチを取り入れている。例えばMicrosoftはOffice 2010にサンドボックスを加えており、GoogleはChromeブラウザとChrome OSでこの技術を採用している。
「Adobeの製品セキュリティ計画は、脆弱性の頻度と影響の両方を減らすことに焦点を当てている」とAdobeの広報担当者は言う。「Adobe ReaderのProtected Modeは攻撃の影響を緩和するエキサイティングな新しい進歩だ。たとえ攻撃者が悪用できる脆弱性を見つけても、このモードは、攻撃者が標的のコンピュータ上でファイルを書き換えたり、マルウェアをインストールするのを防ぐ役に立つ」
Editorial items that were originally published in the U.S. Edition of “eWEEK” are the copyrighted property of Ziff Davis Enterprise Inc. Copyright (c) 2011. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
GMO、ランサム被害にあった顧客に新しいPC提供へ 犯行グループは1人の顧客情報公開か
-
2
NECのルータ「Aterm」、PHP脆弱性の影響なし 設定画面URLの「.php」は無関係
-
3
GMO不正アクセスの犯人サイト、ドメイン停止を確認
-
4
GMO、不正アクセス実行犯の手がかりに懸賞金 1億5000万円規模
-
5
「楽天トラベル」に不正アクセス 顧客情報最大約260万件など流出か 予約者約3.6万件のクレカ情報も
-
6
【復旧】auで大規模障害 全国で通話・データ通信しづらい状態 緊急通報にも影響
-
7
メアドを検索→AIで“その人専用フィッシングメール”を生成する手法、クリック率が約2.7倍に 7000人以上で実験
-
8
IPO目論見書に「AIは人類の存亡リスク」「コードの9割はClaude製」 Anthropicが示した規格外の見立て
-
9
So-net、会員情報約259万件が漏えい 一部メールサービスではパスワードも流出
-
10
GMO、攻撃者の公開情報に「アクセスは絶対に控えて」 悪質な拡散者には法的措置を準備
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR