GPS内蔵旅デジカメの本命――“EXILIM”「EX-H20G」(2/5 ページ)
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
GPSの欠点は2つある。
ひとつは人工衛星を利用するため空が見えない場所では捕捉できないこと。その場合はモーションセンサーを利用し、最後に取得した場所からの移動方向と距離で位置を予測するのだ。これはすばらしい。
もうひとつの欠点は最初の測位(GPS衛星を捕捉してから位置を特定するまで)に時間がかかることで、他社の製品でもどうしてもその日の最初の1枚や大きな移動後の最初の1枚で問題が発生する。時には2日前に取得した場所が書き込まれてしまうことも。
一度測位してしまえば、リアルタイムで位置を取得しつづけられる。GPSロガーやハンディGPSは外出時にスイッチを入れたらそのまま帰宅まで働き続けるので問題ないが、デジカメは撮影直前に電源を入れるものだし、電源オフ時にそれをやるとその分バッテリを消耗する。
カシオの出した答えはモーションセンサーの利用だった。これは賢い。H20Gは電源オフ時でもモーションセンサーが常に起きていて、加速を感じたら(つまりカメラが動いたら)10分おきに測位するという賢い制御をしているのだ。よって、カメラを動かさない限り電気をほとんど食わない省エネ設計になる。これはよくできている。ちなみに公称では同じバッテリを搭載するH15の約1000枚に対して約600枚。コンデジとしては十二分な持ちだ。しかも電源オン時は1秒おきに測位するので常時測位に近い。
でもGPS測位に重要なのはスペックじゃなくて体感。
GPSの存在を意識しないで自由に移動したり撮ったりしたところ、常時測位してるんじゃないかという感じで場所を取得してくれた。電車を降りた直後に駅構内の写真を撮ってみたが、問題なく正しい場所を記録してくれた。これはすばらしい。地下鉄での長い移動が絡むとさすがに難しかったが、今までのGPS内蔵デジカメにくらべるとダントツに優秀だ。
ただし、GPSが苦手とする場所――今回の作例では新宿や銀座のような高いビルが乱立する場所では数10メートルレベルでズレやすいので、ズレた状態で地下や建物にはいっちゃうと、いくらモーションセンサーががんばってもだめ。それはまあしょうがない。逆に箱根のような開けた場所ではすごく正確だ。
移動中の車の後部座席から撮った写真でも位置も方向もおおむねあっている。
ちなみに、移動経路を7日分までカメラ本体に保存してくれるので、地図画面に赤い点で表示できる。残念なのはこの経路を外に書き出せないこと。カメラ内で1週間だけ楽しんでくださいってことで。
もうひとつ、撮った写真をあとから地図や移動経路と一緒に楽しみたい人は、SDカードに記録される「HUSEDATA.MDB」というファイルに注意。このファイルには「どの写真をどの場所で撮影したか」というデータが記録されているようで、これを消してしまうと、地図上に撮影場所アイコンが表示されない。
撮影した写真には位置情報(ジオタグ)が書き込まれるので、対応アプリでは撮影場所を地図で見られるし、Picasaウェブアルバムなどにアップすれば地図付きで見られる。撮影後はそちらで楽しむべし。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
なぜ酒蔵の許諾なしに? 「VTuberコラボ日本酒」騒動、主催者が経緯説明 仲介者による調整で「準備進んでいると認識」
-
2
かっぱ寿司「配布前のコラボグッズ、フリマで買わないで」 プリキュアコラボ発表日に注意喚起
-
3
「食事量は1日1200kcal以下、でも肥満」な人を14日間追跡調査 痩せない理由は……米コロンビア大などの研究
-
4
本物そっくり“AI生成レシート“が経費精算の脅威に マネフォ「自力で見破るのは難しい」 企業はどう備える?
-
5
「菜の花がおかしい」――イラストレーター制作うたうマラソン大会ポスターに指摘相次ぐ 事務局がAI使用明かす【訂正あり】
-
6
「ペンギンを返して」→「3匹全部採用して」 批判殺到のSuica新キャラ、ファンアートが空気を変えた? SNSの声
-
7
藤井風のリサイタル、公式サイトがインターネット老人会すぎると話題 公民館のチラシみたいだけど東京ドーム開催
-
8
松本デジタル相、24.6万件漏えい可能性について説明 「既知の脆弱性を対応前に悪用」
-
9
「iPhone Duo」純正ケース話題、「面白いけど高い」……1万4800円と2万4800円
-
10
「ランジェリーパープルじゃない」「買おうと思ってたのに」 iPhone 18 Pro/Pro Maxの色に落胆の声
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR