初めてのヘッドフォンアンプ特集 番外編
USB DACとしても活用できるハイパフォーマンスモデル「iBasso D2+ Hj Boa」(2/2 ページ)
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
サウンドの特長
さすがというべきか。クリアで細やかでヌケが良く、それでいてエネルギー感の高い、さらに音楽としてのまとまりやバランスも見事な整いを見せる素晴らしいサウンドだ。ボーカルやギターなどのメイン楽器は一段と前にせり出し、音の厚みや重奏感もプレーヤーのヘッドフォン出力とは桁違い。そればかりか、霧が晴れたかのようにダイレクトさとクリアさが増したため、格段のリアリティを手に入れている。その様子は、純正ヘッドフォン出力ばかりか、同じibassoの「T3 Hj」ですら色あせてしまうほどだ。
あまりに音楽性豊かな演奏を堪能させてくれるため、我を見失って音楽に没入したくなるものの、あえて冷静にそのサウンドを分析しても、ダイナミックレンジの高さ、解像度のアップ、階調表現の細やかさ、SN感の向上、倍音成分のそろいなど、あらゆるファクターにおいてiPod nanoの純正ヘッドフォン出力とは別次元のクォリティー。しかも、そのクォリティーアップはウォークマンAシリーズですら効果を体感できるレベルだ。とくに「ウォークマンは好きだけどもう少しエネルギッシュさがほしい」と思っている人には、ベストマッチなチョイスとなるだろう。
ヘッドフォンに対しても、向き不向きがないばかりか、それぞれの良さを上手く引き出してくれている印象だ。フィリップス「SHE9900」は+ゲインで別物のようにイキイキとしたサウンドを奏でてくれるし、シュア「SE535」も+ゲインにすると、元々のキレの良さはそのままに倍音成分や音の拡がりが充実して、なかなか魅力的な音となる。
また、ソニー「MDR-Z1000」に関しては、とてつもない高解像度ヘッドフォンであることを改めて思い知らせてくれるような、超分析的なサウンドが再生される。そう、プレーヤーのドック出力、そしてこのD2 Hj+BOAですら、わずかに残るクセをあからさまにしてしまうのだ。そこまでMDR-Z1000の実力を引き出せるヘッドフォンアンプは、この価格帯、このサイズではまずほかにないだろう。
このように、プレーヤーや高級ヘッドフォンの持つ実力を存分に発揮してくれるD2 Hj+BOAは、ヘッドフォンアンプとして理想的な存在といえる。わざわざポータブル性を犠牲にして、しかもけっして少なくない予算を投じて手に入れる価値がこのD2 Hj+BOAにはある。
| 音質評価 | |
|---|---|
| 解像度感 | (粗い---○-きめ細かい) |
| 空間表現 | (ナロー---○-ワイド) |
| 帯域バランス | (低域強調---○-フラット) |
| 音色傾向 | (迫力重視---○-質感重視) |
| 製品名 | D2+Hj Boa |
|---|---|
| SN比 | 97dB(DAコンバーター)、104dB(アンプ) |
| 適応インピーダンス | 8~300オーム推奨 |
| ひずみ率 | データなし |
| 出力 | 125ミリワット+125ミリワット(16オーム) |
| 電源 | 充電式リチウムポリマーバッテリー |
| 本体サイズ | 51(幅)×21(高さ)×82(奥行き)ミリ |
| 重量 | 108グラム |
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
なぜ酒蔵の許諾なしに? 「VTuberコラボ日本酒」騒動、主催者が経緯説明 仲介者による調整で「準備進んでいると認識」
-
2
かっぱ寿司「配布前のコラボグッズ、フリマで買わないで」 プリキュアコラボ発表日に注意喚起
-
3
「食事量は1日1200kcal以下、でも肥満」な人を14日間追跡調査 痩せない理由は……米コロンビア大などの研究
-
4
本物そっくり“AI生成レシート“が経費精算の脅威に マネフォ「自力で見破るのは難しい」 企業はどう備える?
-
5
「菜の花がおかしい」――イラストレーター制作うたうマラソン大会ポスターに指摘相次ぐ 事務局がAI使用明かす【訂正あり】
-
6
「ペンギンを返して」→「3匹全部採用して」 批判殺到のSuica新キャラ、ファンアートが空気を変えた? SNSの声
-
7
藤井風のリサイタル、公式サイトがインターネット老人会すぎると話題 公民館のチラシみたいだけど東京ドーム開催
-
8
「iPhone Duo」純正ケース話題、「面白いけど高い」……1万4800円と2万4800円
-
9
「ランジェリーパープルじゃない」「買おうと思ってたのに」 iPhone 18 Pro/Pro Maxの色に落胆の声
-
10
松本デジタル相、24.6万件漏えい可能性について説明 「既知の脆弱性を対応前に悪用」
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR