麻倉怜士の「デジタル閻魔帳」
“麻倉式PCオーディオ”のススメ(後編)(1/3 ページ)
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
最近、オーディオファンの間で「PCオーディオ」「ネットワークオーディオ」といった言葉が流行している。手持ちのCDをリッピングしてライブラリ化したり、パッケージメディアより高音質の音楽配信サービスを利用して好みの音楽ファイルを入手してPCやネットワークプレーヤーで再生する。実践したみたいと考えているオーディオファンも多いのではないだろうか。今回は、最新刊「高音質保証!麻倉式PCオーディオ」(アスキー新書から8月10日発売予定、780円)を書き上げたばかりの麻倉怜士氏に、最近のオーディオのトレンドやPCオーディオのTipsを語ってもらった。
――前回は音楽配信サービスのトレンドやPCオーディオの基本について伺いました。後編ではPCオーディオを実践する上のTipsを聞かせてください
麻倉氏:前回、PCはオーディオプレーヤーとして造られていないことを指摘しました。今回は具体的な注意点を挙げていきたいと思います。本書をしたためるに当たっては、とにかくPCの音を良くする可能性がある事柄だったら、何でも(マユツバでも)試してみました。実際、何かをするとこれほど劇的に音が変わる(良い方にも、悪い方にも)オーディオなど、最近、みたことありませんね。
まず、常駐ソフトの類は知らないうちにPCのリソースを多く消費しています。実際には音楽信号を再生するだけのリソースがあればいいのですが、いらないトコロにリソースを食われていると、音質的には実に良くありません。例えるなら、頭に使うべき栄養が筋肉に回っているような状態で、こうした損失をいかに減らすかが重要ですね。先ほど「専用のPCで」と言ったのも、そうした事情からです。
もう1つは、OS標準のミキサーをいかに通らないようにするか。カーネルミキサーは、PCが出すすべての音を管轄する部分で、例え96kHz/24bitのデータが来ても、お知らせチャイムのような低いパラメーターの音声があるとそれに強制的に統一されてしまいます。これを外すことができれば良いのですが、Windows XPまではその機能がなく、「ASIO4ALL」などのサードパーティ製のアプリケーションを使わなければなりませんでした。一方、Windows Vista以降は、「WASAPI」(Windows Audio Session API)を標準装備して対応デバイスやアプリでカーネルミキサーをバイパスできるようになりました。良い音を聞く場合はこれらをオンにすることが必要になります。
また、オーディオファンにとっては常識ですが、振動は音の大敵です。PCというのは、オーディオ用途をまったく考慮せずに設計されているため、ここの気配りはさらに重要です。始めから良い音を出すための機能を備えた専用プレーヤー機器とは全く違うことを認識しておきましょう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
IDCFクラウドへのランサム攻撃、495の企業・自治体に影響 一部には「復元難しい」との通達も
-
2
「IDCFクラウド」障害で止まった「MTクラウド版」、「Googleクラウド」のバックアップで「さくらのクラウド」に移行へ
-
3
IDCFクラウドへの不正アクセス、ランサムウェア攻撃と明らかに 運営会社が回答
-
4
ChatGPT、無料版を含む全ユーザーに「GPT-6」 回答内に“操作できる画面”を生成する「Intelligent UI」搭載
-
5
バイブコーディングで作った公開中のWebアプリ、9割に脆弱性 MSの研究者など調査
-
6
損保ジャパン、約6万件漏えいか 大和証券・シチズンと同じ委託先への不正アクセスで
-
7
相次ぐ不正アクセス受け、古川デジタル相がコメント 国民に3つのサイバー対策呼び掛け
-
8
「応用情報技術者試験」申込障害 カード二重決済、「申込完了」でも座席なし……IPAが詳細発表
-
9
IDCFクラウドに不正アクセス 東日本の第1リージョンで障害
-
10
止まらない不正アクセス、背景にAIの“超高速攻撃”か 識者「使われていない方が不自然」
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR