野村ケンジのぶらんにゅ~AV Review
知る人ぞ知る? 中国Takstarのヘッドフォン「PRO 80」を聴く(1/2 ページ)
ヘッドフォンからテレビ、ホームシアターまで、さまざまなジャンルの数多あるAV系新製品のなかから注目の新製品をピックアップし、いち早いレビューをお送りしていく「野村ケンジのぶらんにゅ~AV Review」。今回はエミライが2月から取り扱いを開始したTakstar製ヘッドフォン「PRO 80」を紹介しよう。
Takstarは、ヘッドフォンやヘッドフォンアンプ、マイクなどを得意とする中国のオーディオメーカーである。同社製品の日本展開は、中国通販サイトからの直輸入がメインだったが、このたびエミライが取り扱いを開始することになり、ますば「PRO 80」「HI 2050」「TS-671」という3タイプのオーバーヘッド型ヘッドフォンの販売がスタートした。
高級オーディオPCや、オリジナルカスタムを施したDAC「CAPRICE em edition」など、強いこだわりを見せるオーディオ製品をリリースするエミライが、中国製の、しかもどちらかといえばコストパフォーマンス重視タイプの製品を何故扱うことにしたのか? と、不思議に思うかもしれない。しかし、実はこの製品、一部のヘッドフォン好きの間では「値段の割に音がいい」と評判になっており、エミライのオーディオ担当者もあるオーディオファンからの推薦を受けて試聴を行い、取り扱いを決定したのだという。販売がスタートされた製品は、先にもいったとおり「PRO 80」「HI 2050」「TS-671」という3モデルだが、ここでは最上級となる「PRO 80」をメインに話を進めていこう。
装着感は良好、でもカールコードは……
「PRO 80」は、ブラックのカラーを基調としたシンプルなデザインや、一部に金属を使った密閉型フランジ、片出しカールコードの採用など、スタジオモニターを意識した製品に仕上げられている。とはいえ、それほど剛胆な作り(丈夫さ優先のごつい作り)ではなく、あくまでもアイデンティティーとしてそういったデザインをチョイスしているのだろう。軽量でシンプルな本体は、意外と扱いやすい。ヘッドバンドやヨーク(フランジ部分とヘッドバンドの接合ステー)に金属素材を採用したり、ヘッドパッドやイヤーパッドには、装着感を配慮してソフトレザーや低反発素材を使用するなど、意外に作りも丁寧だ。
ヘッドバンドがかなり柔軟に広がってくれるうえ、本体重量もかなり軽めに仕上げられているので、装着感はなかなかに良好だ。密閉型なうえ、音漏れもそれほど盛大ではないので、屋外での使用も充分可能だ。
ケーブルが片出しのため、Rチャンネル用のケーブルが左右フランジからはみ出ているが、それほどじゃまにはならない。それよりも気になったのは、カールコードの採用だ。正直、イマドキはプロでも(屋外ステージなどよほどの環境でもない限り)カールケーブルは使わないだろうから、着脱式のケーブルを採用してもらうか、直付けであれば、せめて3メートルくらいのストレートケーブルを付けてもらえるとうれしかった。このあたりは、今後の改善に期待したい。
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