Thunderbirdの開発、事実上終了へ ソフトの提供・修正は継続
Mozilla Foundationは、オープンソースのメールクライアントThunderbirdの開発を事実上終了する。Webベースのコミュニケーションが普及し、デスクトップメールクライアントユーザーは基本的な機能で満足していることが背景にあるという。ミッチェル・ベイカー会長が7月6日(現地時間)、自身のブログで今後の計画を説明した。
Thunderbirdの開発チームを含むMozillaの首脳陣は、Thunderbirdに新機能を追加することはもはやMozillaにとっての最優先事項ではないという結論に達したとベイカー会長は説明する。だが、Thunderbirdのユーザー(ベイカー会長もその1人)は現在2000万人以上おり、マルチプラットフォームに対応するオープンソースのメールクライアントは他にほとんどないことから、提供は継続するという。
MozillaがMozillaWikiで提案している計画では、Thunderbirdチームは安定性を維持させるための更新(セキュリティアップデートやバグ修正)のみを提供し、新機能開発はコミュニティーに委ねるという。コミュニティーが新機能を開発した場合、Thunderbirdには反映されるが、法人向け延長サポート版(ESR: Extended Support Release)には反映されない。今後、ESRのアップデートは安定性の維持のためのもののみになる。ESRの次回のアップデートは予定通り2012年11月20日に実施される。
Mozillaはこの計画についてコミュニティーからのコメントを募っており、9月に結論を出すとしている。
Thunderbirdの最初の正式版がリリースされたのは2004年12月。Mozillaは、2008年にはThunderbirdに向けられている熱意やコミュニティーの注目がFirefoxと比べると小さいとして開発をMozilla Messagingという組織にスピンアウトし、さらに2011年4月には開発チームをMozilla Labsに統合している。最新版は6月15日にリリースされたバージョン13.0.1だ。
変更履歴:タイトルを「Thunderbirdの開発、事実上終了へ」から「Thunderbirdの開発、事実上終了へ ソフトの提供・修正は継続」に修正しました。また、本文中、ESRの提供についての記述が不正確でしたので修正しました。[2012/7/9 21:50]
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
なぜ酒蔵の許諾なしに? 「VTuberコラボ日本酒」騒動、主催者が経緯説明 仲介者による調整で「準備進んでいると認識」
-
2
かっぱ寿司「配布前のコラボグッズ、フリマで買わないで」 プリキュアコラボ発表日に注意喚起
-
3
「食事量は1日1200kcal以下、でも肥満」な人を14日間追跡調査 痩せない理由は……米コロンビア大などの研究
-
4
本物そっくり“AI生成レシート“が経費精算の脅威に マネフォ「自力で見破るのは難しい」 企業はどう備える?
-
5
「菜の花がおかしい」――イラストレーター制作うたうマラソン大会ポスターに指摘相次ぐ 事務局がAI使用明かす【訂正あり】
-
6
「ペンギンを返して」→「3匹全部採用して」 批判殺到のSuica新キャラ、ファンアートが空気を変えた? SNSの声
-
7
藤井風のリサイタル、公式サイトがインターネット老人会すぎると話題 公民館のチラシみたいだけど東京ドーム開催
-
8
松本デジタル相、24.6万件漏えい可能性について説明 「既知の脆弱性を対応前に悪用」
-
9
「iPhone Duo」純正ケース話題、「面白いけど高い」……1万4800円と2万4800円
-
10
「ランジェリーパープルじゃない」「買おうと思ってたのに」 iPhone 18 Pro/Pro Maxの色に落胆の声
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR