イメージ一新! スタイリッシュなハイエンド、ヤマハ「HPH-PRO500」「HPH-PRO300」(2/2 ページ)
さすがに高級モデルだけあって、サウンドクオリティーはなかなかのレベル。解像度が高く、広がり感も良い。高域はソリッドで伸びやか、低域は緩やかで響きの良さが目を引くものの、基本的な音色傾向としては、素直なタイプといっていいだろう。何よりも、ボーカルの声の近さがいい。ウォーミーで、厚みのある得た声を、とても近い距離で存分に堪能させてくれるのだ。アコースティックギターなどとも相性が良く、キレの良いリズムと、豊かなボディーなりのアンサンブルがなかなかに絶妙だ。
ただし、今回の試聴機に関しては、まだ高域の堅さが取り切れていない印象も持った。メーカーで100時間以上、筆者も試聴前に丸1日エージングを行っており、以前聴いた全くの新品状態に個体に比べると相当改善されたが、ピアノの響きなどを聴くかぎり、まだ完全とはいえない状態にも思える。本領を発揮させるためには、数100時間にわたってじっくり育て上げることをオススメしたい。事実、それだけの期待をかけたくなる良質な製品であることは間違いない。
ポータブルでも本格派――「HPH-PRO300」
本格派の大型ヘッドフォンである「HPH-PRO500」に対して、「HPH-PRO300」はポータブル性を考慮したオンイヤータイプのヘッドフォンとなる。とはいえ、デザインはほとんど共通で、ドライバーもネオジムマグネット採用の40ミリ口径を採用するなど、そのサウンドにいっさいの手抜かりはない。
ケーブルは片側直出しタイプとなるものの、iPhone/iPod/iPad対応のリモコンや、絡みにくいフラットケーブルを装備するのは「HPH-PRO500」と同じ。イヤーパッドにウレタン素材を採用するのも同様だ。もちろん、折りたたみすることによって、手軽に持ち運べるようにもなっている。
高解像度で上質なHPH-PRO500のサウンドに対し、HPH-PRO300は絶対的なクオリティーこそ及ばないものの、聴かせどころが巧みなイメージ。振動板の距離の近さを生かしたダイレクト感の高いサウンドで、迫力ある演奏を楽しませてくれる。とはいえ、中高域のフォーカス感が高く、低域が緩やかな広がりを持つキャラクターは、HPH-PRO500と同じ。あくまでクオリティーを求めるか、扱いやすさを求めるかでどちらをチョイスするか決めても間違いはないと思う。
素直な音色傾向が好みだけど、長時間使っても聴き疲れしない、ジェントルで響きが心地よい低音を持つヘッドフォンがほしいという人には、どちらにしろベストマッチな製品だといえる。
| 音質評価 | HPH-PRO500 |
|---|---|
| 解像度感 | (粗い----○きめ細かい) |
| 空間表現 | (ナロー---○-ワイド) |
| 帯域バランス | (低域強調--○--フラット) |
| 音色傾向 | (迫力重視---○-質感重視) |
| 音質評価 | HPH-PRO300 |
|---|---|
| 解像度感 | (粗い---○-きめ細かい) |
| 空間表現 | (ナロー---○-ワイド) |
| 帯域バランス | (低域強調--○--フラット) |
| 音色傾向 | (迫力重視--○--質感重視) |
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
「Xが情報収集に役立たない……」熊本地震で不満の声続出 「Twitterを返して」
-
2
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
3
はてな、11億円流出の調査報告書を公開 偽警察、口外禁止、残業・休出200時間超、孤立……ほころびが連鎖
-
4
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
5
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
6
農水省の“クソダサ”ポスター話題 「AIよりよっぽど良い」の声も 担当者に狙いを聞いた
-
7
Z世代に聞く次の流行、「AIイラスト」が1位に 「Claude Code」も上位
-
8
「痺れるほどにミスを繰り返す」Gemini 3.6 Flashは変わった? 公開から1週間、当初のおバカ回答を今検証する
-
9
東野圭吾さん死去、Xなどで追悼相次ぐ 「ガリレオ」など数々の人気作、エンジニアから転身
-
10
NVIDIAやMicrosoftなど30社超、オープンAIの防御ツール共同開発の「Open Secure AI Alliance」設立
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR