Weekly Access Top10
新たな「真犯人メール」、送ることができたのは誰?
ITmedia ニュース Weekly AccessTop10
遠隔操作ウイルス事件に関連し、6月1日未明、「真犯人」を名乗る新たなメールが、記者を含むメディア関係者などに届いた。先週のアクセス1位は、そのメールに関する記事だ。
この事件をめぐっては、元IT会社員の片山祐輔被告が犯行を全面的に認め、再拘留されたため、「真犯人」メールも2度と届かないと思っていた。それだけに、再び届いた「真犯人」メールに記者は驚き、誰が送信したんだろう? と疑問に思った。
報道によると片山被告は関与を否定しており、弁護人の佐藤博史弁護士も、何者かが真犯人を装った「いたずら」との見方を示している。
メールは、片山被告が送り主からの指示を受けて先月のメールを送信した、と説明する内容になっている。文体が過去の「真犯人」メールに似ているなど気になる点はあるものの、真犯人しか知り得ない情報などは見当たらず、いたずらの可能性は高いと、記者も感じている。
では、このメールは誰が送ったのだろうか。送信元はフリーのWebメールなので、アカウントは誰でも取得できる。問題は送付先だ。Toで送付先に指定されていた25人は、片山被告が河原に埋めたスマートフォンを使って送信したという先月のメールと全く同じだった。
先月のメールの送付先はほとんどが、昨年1月1日に「真犯人」から送付されたメールと同じ。ただ、1件だけ違った。転記する時に間違えたのだろうか、1件のメールアドレスが、2文字だけ異なっていたのだ。
従って、6月1日の真犯人メールの送付リストを持っていたのは、先月のメールを送った人か、受け取った人、その関係者と考えられる。具体的には、「真犯人」と、筆者を含むメディア関係者や個人、メールの提供を受けた捜査機関などだ。ただ、メディア関係者や捜査機関に、いたずらで「真犯人メール」を送る動機があるようにも思えない。
片山被告が自らタイマー送信しながら関与を否定している、という可能性も考えられなくはないが、個人開発者の矢野さとるさんがメールヘッダを解析したところ、SMTP経由で送られた先月のメールと異なり、6月1日のメールはWebのYahoo!メールから送信されており、タイマー送信はSMTP経由よりは難しそうだ。
さらにレアケースだが、先月のメールの送信元アカウントのパスワードを推定し、不正ログインして送信履歴を見た人や、送付先の25人の誰かのメールアドレスをハッキングし、不正にメールを見ていた人――なども考えられる。
メールを送信したのは誰なのか――捜査の進展を待ちたい。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
GMO、ランサム被害にあった顧客に新しいPC提供へ 犯行グループは1人の顧客情報公開か
-
2
NECのルータ「Aterm」、PHP脆弱性の影響なし 設定画面URLの「.php」は無関係
-
3
GMO、不正アクセス実行犯の手がかりに懸賞金 1億5000万円規模
-
4
「楽天トラベル」に不正アクセス 顧客情報最大約260万件など流出か 予約者約3.6万件のクレカ情報も
-
5
GMO、攻撃者の公開情報に「アクセスは絶対に控えて」 悪質な拡散者には法的措置を準備
-
6
Google、プライバシーポリシーに「Gmail」「Googleフォト」のデータを広告に使う例外を追加 回避方法は
-
7
メアドを検索→AIで“その人専用フィッシングメール”を生成する手法、クリック率が約2.7倍に 7000人以上で実験
-
8
「自分の個人情報が漏えいした……どうすれば?」 IPAが対処法公開
-
9
タイムズカー、お見舞金3000円の算定基準は? パーク24に聞いた
-
10
GMO不正アクセス、犯人側は「27日に顧客のPC攻撃」予告 GMOが端末回収、ホワイトハッカーが解析中
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR