2時の方向に虹
「ホームレインボー」で「オーバー・ザ・レインボー」(1/2 ページ)
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
仕事に疲れたある夏の午後。虹の彼方に夢がかなう場所があるのね~と映画「オズの魔法使」のドロシーよろしく「Over The Rainbow」の歌詞など口ずさんでいると、汗をふきふき、LifeStyle編集部のS氏がやってきた。
「そんなあなたの夢をかなえてあげましょう」
などと胡散臭いセリフととともに、1つの箱をワタシに押しつけた。
「なんすか、これ」
「虹を作る機械ですよ」
「ハア?」
「ボクの取材した記事読んでないんですか?! 虹を作り出すおもちゃ「ホームレインボー」がテンヨーさんから出たんですよ」
「で?」
「今、虹の向こうに行ってみたい、と『オズの魔法使』の主題歌を歌いましたよね??(実はS氏はミュージカル好きである) これなら虹を作り出してその向こうに行くことができますよ。じゃあレビューよろしく」
久しぶりに会ったが相変わらずの強引な前ふりと依頼である。
というわけで、私の手元に「ホームレインボー」がある。
おひとり様の敗北
まず、虹はどうしてできるのか。太陽の光が空気中の水滴にあたって屈折や反射するとき、水滴がプリズムの役割をはたして生じる大気光学現象が虹だ。運が良ければ庭で水撒きしているときにも見ることができる。
が、それは運ではなく、実は虹の発生する場所は、太陽と水滴(プリズム)、見る人の角度が40~42度となる位置と決まっているそうだ。しかも水滴は多色の光を反射しているが、1つの水滴から見る人の目に届くのは1色のみだそうで、美しい虹を見るには水滴の大きさや密度など細かな条件がそろわないとダメらしい。
このノウハウを詰め込んだのが「ホームレインボー」だ。最初受け取った時は、家庭用プラネタリウムのように、虹の映像を天井に映し出すのかと思ったが、そうではなかった。ホントに水と太陽光で虹を作りだす――つまり噴射器だ。
タンクに水を入れ、ポンプを上下するとホースの先につないだノズルから水が噴き出す。30回ポンプを上下させると約2分間の噴射が可能だ。ノズルは虹が発生しやすい霧状の水を広範囲に散布する。電源いらず。デジタルデバイドな私でも簡単にできそうではないか。
青天の土曜日。さっそく挑戦してみた。マンションの遊歩道に繰り出し、ぶしゅ~! おおお、ぼんやり虹が。
「虹だ!」
喜んだのもつかの間。ここであることに気付いた。
……誰がこの写真を撮るのだ。
松屋だろうが映画だろうがニューヨークだろうが1人で行く。東京ディズニーリゾートだって1人で行ったこともある。だが、今日分かった。人はみな1人では生きていけないものだったのだ。「人」という字は2つの線がよりかかって「人」になるのだ。
頬を流れるのは汗だっただろうか。ホームレインボーの説明書の文字がにじんで読めません。足取り重く部屋へと戻った。おひとり様の敗北である。
翌日。
私「これ1人じゃやってる写真撮れないんだけど」
S氏「あ~、できれば可愛い子供たちがやってる絵がほしいですね」
人の話を聞け。
しょうがないので助っ人を頼むことにした。可愛い盛りの5歳の娘さんと2歳7カ月の息子さんがいる弊社デザイン部のGさんだ。子供たちが喜びそうなことなら何でもしてあげたい親心を巧みに利用して、Gさんに「ホームレインボー」を託した。
ここからが、本番だ(なげーよ!)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
「食事量は1日1200kcal以下、でも肥満」な人を14日間追跡調査 痩せない理由は……米コロンビア大などの研究
-
2
なぜ酒蔵の許諾なしに? 「VTuberコラボ日本酒」騒動、主催者が経緯説明 仲介者による調整で「準備進んでいると認識」
-
3
かっぱ寿司「配布前のコラボグッズ、フリマで買わないで」 プリキュアコラボ発表日に注意喚起
-
4
本物そっくり“AI生成レシート“が経費精算の脅威に マネフォ「自力で見破るのは難しい」 企業はどう備える?
-
5
「ペンギンを返して」→「3匹全部採用して」 批判殺到のSuica新キャラ、ファンアートが空気を変えた? SNSの声
-
6
「菜の花がおかしい」――イラストレーター制作うたうマラソン大会ポスターに指摘相次ぐ 事務局がAI使用明かす【訂正あり】
-
7
「ランジェリーパープルじゃない」「買おうと思ってたのに」 iPhone 18 Pro/Pro Maxの色に落胆の声
-
8
「iPhone Duo」純正ケース話題、「面白いけど高い」……1万4800円と2万4800円
-
9
幻の「ちいかわ」コラボ第3弾皿、捨てちゃうの? くら寿司に聞いてみた
-
10
藤井風のリサイタル、公式サイトがインターネット老人会すぎると話題 公民館のチラシみたいだけど東京ドーム開催
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR