Facebook、LGBTコミュニティーに謝罪し、実名審査プロセス改善を約束
米Facebookは10月1日(現地時間)、数週間前に多数の悪意のない非実名ユーザーのアカウントを停止し、抗議を受けていることに関し、停止されたユーザーに謝罪し、実名審査プロセスの改善を約束した。
この問題は、実名ではないが実生活で長く使っているニックネームでFacebookのアカウントを作っている数百人のユーザーに関し、あるユーザーから報告を受けたFacebookが実名ポリシーの下で審査した結果、アカウントを停止したことで始まった。そうしたユーザーの多くはドラァグクイーンなど、LGBT(lesbian, gay, bisexual, and transgender)コミュニティーのメンバーだった。これに対し、ドラァグクイーンのシスター・ローマことマイケル・ウィリアムス氏などがTwitterなどで抗議運動を展開していた。
Facebookのヘルプによると、同サービスで使用する名前はクレジットカードや運転免許証、学生証などに記載されている実名でなければならないとしており、ニックネームでの登録は禁じている。旧姓やニックネーム、仕事上の名前を表示するには、プロフィールに「実名(ニックネーム)」と記述するしかない。このポリシーについてはかねて不満が上がっていたが、今回のアカウント停止で炎上した形だ。
Facebookの製品担当副社長、クリス・コックス氏によると、悪意のない非実名アカウントに関する報告は、スパムなどで利用されている数十万件の他の非実名アカウントに関する報告にまぎれていたため、停止してしまったという。
同氏は「Facebookは法的に登録された氏名でなくても、実生活で使っているオーセンティックな氏名であれば使用を認めている。シスター・ローマはシスター・ローマだ」とし、影響を受けたユーザーに謝罪しながらも、実名ポリシーはユーザーを悪意あるユーザーから守るために有効であるとも説明。今後こうした問題が再発しないよう、報告とアカウント停止のプロセスを改善していくと約束した。
これに対し、シスター・ローマは自身のFacebookで同社の対応を評価しつつ、「われわれはドラァグクイーンやLGBTコミュニティーだけでなく、誰もが自分で選択したオーセンティックなアイデンティティを選択する権利を獲得するまでFacebookと協力していく」と語った。
米GoogleのSNS、Google+も立ち上げ当初は実名での登録が必要だったが、2012年に芸名やニックネームの表示を認め、今年7月には実名ポリシー自体を解除した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
2
Anthropic、「Claude Opus 5」公開 Fable 5に迫る性能を半額で――サイバー安全策は緩和、拒否時は自動フォールバックも
-
3
「iPhone高騰」はこれからも続く? 中国CXMTに近づくApple、メモリ競合へのけん制が不発に終わりそうなワケ【後編】
-
4
「ニューロマンサー」実写ドラマ、Apple TV+で2027年1月配信開始へ
-
5
海外の新作バカゲー「電車アタック」にマンガ家が感心した理由 ブッ飛んだ内容と完成度の高さ、そして“日本”
-
6
「めっちゃカメレオン」公式Discord乗っ取り 担当者PCがマルウェア感染、管理者が全員BANに 現在は復旧
-
7
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
8
暑さ対策が熱い! 「猛暑対策展」で感じた、転んでもただでは起き上がらない日本人のエネルギー
-
9
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
10
スーパーに並んだ「ごちゃごちゃ生成AIポップ」が物議 “看板王”こと、きぬた歯科院長「これはアリ」
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR