「ダメ元」の提案が実現 「マリオ×パズドラ」異例のコラボ 狙うは「スマホを持たない子供たち」(2/2 ページ)
ちょうどそのころ、ガンホーから任天堂に、パズドラを3DSゲームにしたいという話も寄せられ、森下社長などと会合。森下社長が宮本専務にパズドラの遊び方を指南したり、ゲーム開発について話すなど交流を深めていったという。
その後「パズドラZ」が発売され、次の3DS向けスピンオフ作を検討する中で、マリオをメインにすえたパズドラのプロトタイプを山本プロデューサーが「勝手に」開発。「半信半疑で」任天堂にプレゼンしたところ、OKが出た。「どうせやるならできるだけマリオらしくやりませんか」――宮本専務はこう提案したという。
森下社長は当時を振り返り、「(任天堂と)以前からいろいろとコミュニケーションを取らせていただき、当社の開発の思想など理解してもらえた。通常はあり得ないと思ったが、ダメ元で話したことがいい形で実現した」と話す。
宮本専務はガンホーについて、「ライバルというより、一緒に仕事をしたい」という。「昔、シムシティのシステムがいいなと思い、シムシティのライセンスを受けてゲームを作った。いいと思うものは仕組みをまねして作るより、作ってくれた人をもっと盛り上げるものにしあげたほうが健全だ」
任天堂は自社が持つキャラクターを活用したビジネスを積極化。岩田聡社長は昨年、「これまでライセンスしないと決めていた分野でも、直接の競合関係ではなく、Win-Winでやっていけるものについては柔軟に対応していく」と話していた。
任天堂から世界へ
パズドラ スーパーマリオエディションは、日本版はガンホーから発売するが、世界版は任天堂が販売する予定だ。「ガンホーにも米国支社はあり、パッケージゲームも出せるが、任天堂とはタイトルだけでなく販売も含めたタッグを組んだ」と森下社長は説明する。
ガンホーは今後もゲームのマルチプラットフォーム展開を進め、自社IP(知的財産)を長期的に育てていく考えだ。「ゲームの遊び方を作り、孫の世代、ひ孫の世代と、歴史的に継続させていくことが大事だ」
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