自撮りも風景も“寄り”の写真も――「FUJIFILM X-A2」ダブルズームキットで撮り歩く
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富士フイルムから登場した「FUJIFILM X-A2」を持って、ブラリと日帰りの旅に出た。レンズはダブルレンズキットの「XC16-50mmF3.5-5.6 OIS II」と「XC50-230mmF4.5-6.7 OIS II」の2本をお供に。とてもコンパクトで軽量だったので、のびのびと撮影を楽しむことができた。
FUJIFILM Xシリーズのエントリーモデルに位置付けられるX-A2は、有効1630万画素のCMOSセンサー、「セルフィー(自撮り)」対応のチルト液晶モニター、進化したオートフォーカス、約410枚撮影可能な長寿命電池などを搭載したミラーレス一眼。前モデルの「X-A1」からは大きな進化を遂げている。
外観は他のXシリーズ同様に、クラシカルなイメージを踏襲している。特長的なダイヤルと重厚な塗装のおかげでとても重そうに見えるが、実はとても軽い。最初に触れたときは「え、これモックアップ?」と思ったほどだ。これなら女性でも楽に持てるし、旅行などで他の荷物と持ち歩いても苦にならないと感じた。175度回転するチルト液晶モニターを使っての片手セルフィーも楽勝だろう。
操作感もキビキビしていて、シャッターチャンスに強いと感じた。シャッターボタンを押してから実際にシャッターが切れるまでのタイムラグが短く、連写も毎秒約5.6コマと高速なので、とっさのスナップショットでも威力を発揮しそうだ。撮影モードはフルオートの「アドバンストSR AUTO」でほぼ事足りる。これは58のシーンを認識して、カメラが自動的に最適な設定をするものだ。
自撮り時は、チルト式の液晶モニターを上に回転させれば自動でオンになる「瞳AF」がいい。オート、左目優先、右目優先と設定できるし、モードダイヤルから「美肌モード」をチョイスすれば、より明るく滑らかな肌の再現が可能になる。自撮りが多い人には見逃せない機能だろう。
メリハリのある写りも好印象だ。撮像素子は、Xシリーズ上位機種に搭載する「X-Trans CMOS II」センサーではないが、富士フイルムらしい色再現のよさが光った。陰影の中にほのかに宿る繊細な色表現が心地よい。往年の銘フィルムを模した「フィルムシミュレーション」や8種類の「アドバンストフィルター」を搭載するなど、写真表現を楽しむ機能も充実している。
X-A2はなによりも自撮り機能を重視し、ちょっとしたスナップショットや小旅行などでの風景、テーブルフォトなどを撮るライトな写真愛好者に向いたカメラだと感じた。Wi-Fiを搭載しており、スマートフォンとの連携も可能なので、撮った写真をすぐSNSにアップロードしたい人にもいいだろう。
X-A2を手に温泉街をブラブラ。なまこ壁の質感と、木の落とした影がとてもよく写しとれている。旅にはピッタリのカメラかもしれない。
XC16-50mmF3.5-5.6 OIS IIを装着すれば、レンズ前から約7センチ(センサー面から約15センチ)まで寄れるのも嬉しい。自動的にマクロモードになるのも便利だ。
水面に浮く桜の花びらを引き続きマクロモードで。花びらの細かい描写に注目してほしい。実にシャープである。チルト式液晶は自撮りだけでなくローアングル撮影にも有効だ。
商店街で見つけた懐かしいショーケース。思わずこの喫茶店に入りたくなってしまった。X-A2はキビキビ動くので歩きながらのスナップが楽しく感じる。
レンズをXC50-230mmF4.5-6.7 OIS?に交換して港にある噴水のモニュメントをアップで撮影。よく効く手ブレ補正機能のおかげで35ミリ換算約350ミリでも安定した撮影ができる。
X-A2の「アドバンストSR AUTO」モードはシャープでコントラストのある絵を提供してくれる。だいたいのシーンはこのモードに設定しておけば問題ない。日中まぶしい環境では液晶モニターが見にくいと感じることもあったが、そういう場合はチルト機能を生かして外光からの影響を最小限にするといい。
XC50-230mmF4.5-6.7 OIS IIとX-A2の組み合わせは、35ミリ判換算76~350ミリ域での撮影が可能だ。このくらい撮影レンジがあると、旅先で気になった遠くのものもほぼ撮れるのではないだろうか。オートフォーカスも的確だし、約3段から約3.5段分まで効く手ブレ補正機能が心強い。
キットレンズながら描写はなかなか。防波堤で釣りを楽しむ人々から、遠景までメリハリのある写りである。XC16-50mmF3.5-5.6 OIS IIと一緒に持ち歩けば撮影時に困ることはないだろう。これに定評のあるXマウントの明るい単焦点を加えれば、より撮影をエンジョイできるに違いない。
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