橘十徳の「自腹ですが何か?」
胸ポケットに挿して使えるソニー製スティック型ICレコーダー「ICD-TX650」(2/2 ページ)
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電源オフの状態からでもすぐに録音スタート
本機のウリの1つに、電源がオフの状態でも録音ボタンを押すとすぐに録音がスタートする「ワンプッシュ録音」という機能がある。ICレコーダーは電源オンに時間のかかるものが多いので、電源オフからすぐに録音開始できるのはとても助かる。
また、事前に録音開始のタイミングを設定しておくことで、録音のし忘れを防止する「録音開始タイマー機能」という機能もある。これは授業や会議の合間に休み時間などが入ったときに、録音を一度停止させてから再開のタイミングを設定しておくことで、録り忘れを防止できるという機能だ。設定時間は1、2、3、4、5、10分から60分(5分以降は5分刻み)。細かい配慮だが、なかなか便利な機能だ。
さまざまシーンに合わせて録音モードやマイク感度を調節できる「シーンセレクト」機能も搭載しており、「胸ポケット」「会議」「講演」「ボイスメモ」「インタビュー」の5シーンから選択できる。この中でもとくに注目なのが、胸ポケットに挿した場合に発生しやすい“こすれ音”の低減に有効なノイズカットフィルターが入った「胸ポケット」モードだ。実際に試してみたが、確かに他のモードよりも擦過音が小さくなり、話し手の声により集中てきる。なお、シーンセレクトではこのほかに好みの設定を2つ保存しておくことができる。
録音形式はリニアPCMが44.1kHz/16bit、MP3(192kbps)、MP3(128kbps)、MP3(48kbps、MONO)。MP3は192kbpsで録音するとかなりクリアで、会議の声なども臨場感のある音で記録できる。
多機能で使い勝手のICレコーダー
このほか、音を感じて自動的に録音できる「VOR(Voice Operated Recording)録音」が可能なほか、ノイズを軽減できる「録音フィルター」という機能も搭載する。録音フィルターは音声以外の周波数をカットするモードと、低い周波数の音をカットするモードの2種類から選べる。
マイク感度は、低・中・高の3つのレベルから選択可能で、ステレオ録音の協調度合についても、「オフ」「強」「弱」の3段階から選べる。再生機能ついても、再生を開始したい場所をすばやく探せる「イージーサーチ」や、雑音を低減できる「クリアボイス」、早送り/早戻ししながら聞きたい箇所を探せる「書き起こし用再生」を搭載するほか、再生速度を調節できるDPC(Digital Pitch Control)機能も搭載している。
パナソニックの「RR-XP007」と比べると軽量・コンパクト。そして音質についても十分に満足できる。また、ワンプッシュ録音機能などもかなり使い勝手がよく、これに慣れるとほかのICレコーダーには戻れないと思うくらいすばやく録音を開始できる。汎用電池は使えないものの、その分薄型で、急速充電機能が搭載されている点もよく考えられていると思う。価格に納得できるのであればおすすめのレコーダーだ。
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