暑がり男の夏対策
実は省スペース!――空気もきれいにする扇風機、ダイソン「ピュアクール」を試す(2/2 ページ)
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
製品レビューのシチュエーションとしてはいかがなものかと思ったが、ピュア クールは狭いトイレにも無理なく置くことができた。暑がりの方には理解してもらえると思うが、真夏のトイレはサウナに等しい。なにしろ1畳ほどの狭い空間に空調設備は換気扇だけ。そこで力のこもった仕事をするわけで、暑くならないわけがない。
実際にピュア クールを置いてみたところ、これが実に快適だった。リビング扇風機を超える風量と首振り機能を持ちながら、狭い場所にも置ける扇風機は貴重だ。都合の良いことにニオイとりの活性炭フィルターも付いている。
このほかにも羽根のない扇風機のメリットとして、掃除が簡単という点が挙げられる。ホコリが付着しても雑巾などでサッとふけるし、形が単純なので掃除が楽だ。普通の扇風機では格子状のカバーを吹くのが面倒で、さらに羽根が汚れても分解しないかぎりキレイにするのは難しいが、この扇風機ならそうした煩雑さとは無縁だ。
さらに子どものいるご家庭なら、安全性という点にも注目したい。ファンは本体内の見えない場所で回っていて、首振り時もスタンド部の最下部から上全体が左右に動く。子どもが指を入れるような隙間もなければ、挟むような動き方もしない。
超微粒子までを99.95%除去
ここまでは羽根のない扇風機、そしてタワー型ファンの使い勝手に触れてきたが、ピュア クールにはもう1つの重要な付加価値がある。それがPM0.1サイズの超微粒子までを99.95%除去するという空気清浄機能だ。
空気清浄機能は、空気の吸い込み口にHEPAフィルターを取り付けることで実現した。このフィルターは、1.1平方メートルという大きなグラスファイバーをプリーツ状に254回も折りたたんだという高密度なもので、ここを通過する空気に含まれる微粒子をキャッチしてくれる。またその内側には顆粒状の活性炭を層にしたフィルターを備えている。
フィルターは1日12時間動かしても1年間は使用可能だ。外装と一体化しており、交換時には外装ごと換える必要がある。交換作業はループ部を外してフィルターを上に引き抜くだけと簡単。交換用フィルターは6000円(税別)で販売されている。
空気清浄機としてのスペックは「8畳用」で、25分間で8畳間に匹敵する体積の空気をきれいにできる。この数値は日本電気工業会規格(JEM1467)に沿った試験により検証・算出されたもので、30分なら10畳、1時間かければ26畳となる。
ただし、この数値は空気の浄化スピードがウリの専用空気清浄機に比べると見劣りするのも事実だ。もともとエアマルチプライアー技術は、空気の“誘引”を使って吸い込む空気が少なくても大風量を実現できるのがメリットで、逆にいえば吸い込む空気の量は少なくていい。つまりフィルターを通過する空気は吹き付ける風から想像するよりもずっと少ない。例えば花粉症対策のように明確な目的を持って空気清浄機を導入する場合、PM 0.1まで除去できる能力より、素早く大量の空気を通して花粉を除去する能力のほうが重要になる。そうしたニーズには別の選択肢があると思う。
またピュア クールはあくまでも扇風機のため、運用上の課題もある。それは、キレイにした空気を“横”に吹き出すという扇風機なら当たり前の構造のこと。これから夏に向けては問題ないが、半年もすれば冬になる。そして冬に扇風機を使うと、たぶん寒い。もちろん暖房と併用してサーキュレーターにするといった使い方はできるが、空気清浄機として常時使用するには運用上の工夫が求められそうだ。
ダイソン ピュア クールは、羽根のない扇風機の省スペース性と利便性の高さをあわせ持ち、空気清浄機能を加えた付加価値の高い扇風機だ。とくに風量が大きい割にフットプリントは小さく、幅広い場所に設置できる点は大きなメリット。暑がりの人は、1台持っていて損はないと思う。
「ダイソン ピュア クール」の良いところ
- 大きく見えるが、実は省スペース
- 羽根がないから安全
- 掃除が簡単
- 超微粒子もキャッチできる空気清浄機能
「ダイソン ピュア クール」の注意点
- 空気清浄スピードは遅め
- チルト機構はない
- 冬に動かすと寒い
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
なぜ酒蔵の許諾なしに? 「VTuberコラボ日本酒」騒動、主催者が経緯説明 仲介者による調整で「準備進んでいると認識」
-
2
「食事量は1日1200kcal以下、でも肥満」な人を14日間追跡調査 痩せない理由は……米コロンビア大などの研究
-
3
本物そっくり“AI生成レシート“が経費精算の脅威に マネフォ「自力で見破るのは難しい」 企業はどう備える?
-
4
かっぱ寿司「配布前のコラボグッズ、フリマで買わないで」 プリキュアコラボ発表日に注意喚起
-
5
「菜の花がおかしい」――イラストレーター制作うたうマラソン大会ポスターに指摘相次ぐ 事務局がAI使用明かす【訂正あり】
-
6
「ペンギンを返して」→「3匹全部採用して」 批判殺到のSuica新キャラ、ファンアートが空気を変えた? SNSの声
-
7
藤井風のリサイタル、公式サイトがインターネット老人会すぎると話題 公民館のチラシみたいだけど東京ドーム開催
-
8
「ランジェリーパープルじゃない」「買おうと思ってたのに」 iPhone 18 Pro/Pro Maxの色に落胆の声
-
9
「iPhone Duo」純正ケース話題、「面白いけど高い」……1万4800円と2万4800円
-
10
デジタル庁に不正アクセス、個人情報24.6万件漏えいか 各府省庁の職員情報など
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR