CEATEC JAPAN 2015
画質の基準が変わる――時代の変化を実感できるCEATEC(2/2 ページ)
BT.2020カバー率98%のLEDバックライト
三菱電機は、RGB半導体レーザーを使い、BT.2020のカバー率98%を実現した50インチ4K液晶ディスプレイを参考展示している。これは、5月の「NHK放送技術研究所一般公開」でも展示されたもの。直進性の高いレーザーをバックライトとして利用するため、両サイドにレーザー光源と導光体を置き、さらにパネル全面に設けた拡散材で「点を面に広げる構造」(同社)となっている。
広大な色域を持つBT.2020がレーザー光源を想定して作られたという経緯もあり、同社は当初、100%カバーを目指して開発していた。しかし、液晶プロジェクターと異なり、液晶テレビにはカラーフィルターが不可欠。そこで誤差が生じ、カバー率98%にとどまったという。それでも展示機を見れば発色の違いは一目瞭然で、展示ブースには次世代の色を見ようと長い行列ができていた。
同社では、まずスタジオのマスターモニターなど特定業務用に提案する方針。「BT.2020の規格は決まっても、今のところ表示できるモニターが存在しない。三菱は自社でモニターは作っていないため、セットメーカーと協業する可能性もある」。一方、気になる民生機への応用については、「緑色の半導体レーザーが高価で、当面はコスト的に見合わないだろう」と話している。
BOEが初めてCEATECに単独ブースを構えた理由
今回のCEATECに初めて出展したメーカーの1つに、中国BOEの日本法人がある。同社はNHKと共同開発した98インチ8Kディスプレイをはじめ、高精細の大型液晶パネルを得意。展示ブースは「BOE 8K」を全面に押し出し、またブース内には中国で販売している自社ブランドの4Kテレビ「BOE Alta」が置かれるなど意欲的な内容だ。同日、日本法人のWebサイトもオープンした。
しかし同社によると、日本の民生機市場に参入する予定はないという。「BOEのコアビジネスは液晶パネルで、日本でも10社以上と付き合いがある。各メーカーからOEMの話もあり、完成品を供給する可能性はあるものの、自社ブランドで民生用テレビを展開することについては慎重に市場を見極めたい。まずはB2B市場で8Kディスプレイを展開し、ブランド認知を上げていく」。8Kパネルはデジタルサイネージや医療用など特定業務用として販売していく方針だ。
「CEATEC JAPAN 2015」の会期は10月10日(土)まで。開場時間は10時から17時となっている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
GMO、ランサム被害にあった顧客に新しいPC提供へ 犯行グループは1人の顧客情報公開か
-
2
NECのルータ「Aterm」、PHP脆弱性の影響なし 設定画面URLの「.php」は無関係
-
3
「楽天トラベル」に不正アクセス 顧客情報最大約260万件など流出か 予約者約3.6万件のクレカ情報も
-
4
GMO不正アクセス、犯人側は「27日に顧客のPC攻撃」予告 GMOが端末回収、ホワイトハッカーが解析中
-
5
Google、プライバシーポリシーに「Gmail」「Googleフォト」のデータを広告に使う例外を追加 回避方法は
-
6
「5年でバッテリーが使い物にならなくなる」は本当か テスラ「モデル3」5年目点検で分かったこと
-
7
「年齢は合ってますが、人間ではありません」 6歳の飼い猫に届いた“進研ゼミの案内” なぜ届いたのかベネッセに聞いた
-
8
GMO熊谷代表「社内ホワイトハッカーが事前に指摘」も対策遅れ、国に「能動的サイバー防御」要請 「責任転嫁では」SNSで批判も
-
9
「若手はAI使うな」は“老害”なのか? 新人教育で「AI禁止」した企業の1年後
-
10
グッスマに不正アクセス、公式EC閉鎖 会員の住所や注文履歴など漏えいか 再開目処立たず
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR