プロも認める、Xシリーズ史上最高の描写を実現した「FUJIFILM X-Pro2」(1/2 ページ)
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街をブラブラと歩く。被写体を見つけ、FUJIFILM X-Pro2を構えてファインダーをのぞく。明るくクリアなファインダーで構図を決め、右手親指でフォーカスレバーを動かしてフォーカスエリアをピントを合わせたい位置に。瞬時にフォーカスが決まり、触れていたシャッターボタンを静かに押し込むと、官能的なシャッター音が奏でられた。液晶モニターを見ると、リアリティのある独特の色合いのイメージが写し出されている……と、3月上旬に発売されるX-Pro2の使用感はとてもいい。最近世界中の多くのプロ写真家が富士フイルムのXシリーズを使っているが、この新機種はその流れをより強いものにする予感だ。
先代FUJIFILM X-Pro1のデザインテイストを受け継いだX-Pro2だが、中身は一新されている。撮像素子はXシリーズ最高となる約2430万画素の新開発「X-Trans CMOS III」APS-Cセンサーとなり、拡張感度であったISO12800を通常使用可とし、新画像処理エンジン「X-Processor Pro」は処理スピードを飛躍的に高速化。あらゆるレスポンスの向上を実現した。連写すると高速化がよく分かる。シャッターを切っているのがとても気持ちいいのだ。
操作性も大幅なアップデートが施された。先代のウリであったファインダーも「アドバンストハイブリッドマルチビューファインダー」となり、OVF(光学ファインダー)とEVFのいいとこ取りをさらに昇華させた。「エレクトロニックレンジファインダー」モードではOVF使用時に視野内右下に「EVF小窓」を表示できるようになったのだ。これによってOVF使用時にもピントや露出などをリアルタイムに確認可能となった。モードはボディ前面のレバーを引くだけで切り替えられる。
オートフォーカスのフォーカスエリアも49点から77点(最大273点)と大幅に拡張された。そのフォーカスエリアの切り替えは背面に新設された「フォーカスレバー」と呼ばれるジョイスティック状のコントローラーで行う。ファインダーをのぞきながら右手親指で容易にフォーカスエリアを任意の場所に移動させることができるがいい。またフレームの広範囲にフォーカスエリアがあるので、あらゆる被写体に対応できるのがうれしい。
ほかにも露出補正ダイヤルを「C」位置にすると新設されたフロントコマンドダイヤルでプラスマイナス5段まで補正ができたり、新採用のデュアルSDカードスロットで振り分け記録ができたり、最高1/8000秒メカニカルシャッターと1/32000秒電子シャッターを搭載して、明るい環境でも絞りを開いて撮影できるようになっていたりと、撮る道具としての機能性が増した印象を受けた。
世界中のプロに定評のある写りも磨きがかかった。富士フイルム独特の色のりと、キレのあるシャープな画はそのままに、フィルムの粒状感を再現する「グレイン・エフェクト」が搭載された。これは文字通りフィルムの粒子を再現するもので「強」「弱」の二段階効果を設定可能。フィルムシミュレーションとの併用もできるほか、カメラ内RAW現像で処理もできる。そのフィルムシミュレーションでは、高画質な黒白写真表現が可能な「ACROS」モードが追加された。超微粒子で人気の高い同フィルムの描写を楽しむことができる。この効果は実に素晴らしく、スムーズで深みのある質感表現が得られる。撮った写真をプリントしたくなってしまったほどである。
Xマウントレンズには素晴らしい性能を誇るレンズが多くあるが、それらをX-Pro2に装着して撮影するのがとても心地よかった。動作もクイックでレスポンスもよく、しっかりと作られたマグネシウム製ボディもほどよいホールド感があり、写りも期待を裏切らないどころか約2430万画素の威力を大いに見せつけられた。「撮る」という行為をイメージ通りにスムーズに完了できる、プロのためのカメラといえるだろう。虚飾を排し撮影者の眼となる「撮るための道具」として正常進化を遂げたフラッグシップ機だという印象を受けた。久しぶりに欲しいと思ったカメラの登場である。
センサーが高解像度されたX-Pro2は、より精細でメリハリのある描写を手に入れた。発色も富士フイルムらしく深みがあって実にいい。
新設されたフォーカスレバーが使いやすい。ファインダーをのぞいたまま、右手親指で自在にフォーカスポイントを移動できる。画面中央に被写体がなくても問題ない。
ベルビアモードに代表されるフィルムシミュレーションはXシリーズのお家芸だ。誰もが美しいと感じる「ツボ」をおさえて、気持ちのいい写真に仕上げてくれる。
高感度も強くなった印象だ。ISO800での撮影だがとてもクリーンな描写を見せてくれた。ミックスの人工光という環境だったがホワイトバランスも適切だ。
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