「Fukaseなら俺の隣で歌ってるよ」 セカオワボカロを使ってわかったこと(3/3 ページ)
ボカロPはSoftがお気に入り
デモ曲を提供したボカロPにも、VOCALOID Fukaseを使ってみた感想を聞いた。
「ALICE」という楽曲を提供したALTOSさんは、「これまでの男声VOCALOIDにはない個性的な音」と高い評価。ライブラリの中ではNormalよりもSoftの衝撃が大きく、ロックやEDM以外でもボサノバ、フォークなどアコースティックなものにも合いそうだと語った。
Fukaseの語りから入る「ALICE」は、Softデータベースでその世界観や歌詞をベタ打ちしていただけで自然にできがってきた。「朝起きたらそこに生身のFukaseさんがいて」という体験ができたそうだ。
れるりりさんも、Softのほうがお気に入りだ。ブレスノイズ、なよっとしたノイズ多めの声が特徴的で、単体で使うのは難しそうだけど、オケにまぜると効果的だったという。Softで高い音程を歌わせると勝手にファルセットっぽくなるというTipsも。「ロキノン系にもそうでないのにもバッチリいけるんじゃないか」
れるりりさんの楽曲「僕がモンスターになった日」では、2番の落ちサビ(2分33秒あたりから)で、1カ所だけ使っているピッチスナップモード。そこはFukaseが歌ってるみたいと話題に。
楽曲へのコメントも、いつものようにボカロ好きだけじゃなくて、セカオワのファンが聞いてくれているのを実感しているという。
「Fukaseさん自身、ボカロに自分から興味をもって聞いてきたのがうれしい」「ボカロシーンとロックバンドシーンがうまくつながっていっしょに盛り上げていけたら」「サブカルっぽい、オタクっぽいボカロ文化にFukaseが入ってくることで風通しのよいものになるといい」といった、れるりりさんの言葉を聞くと、VOCALOID Fukaseはそれらを結びつけるツールになるかもしれない、と感じた。
小林幸子のSachiko、そしてセカオワFukaseと、有名な歌手の特徴的な声色とその歌い方を再現する方向性でヤマハは成功しつつあるようだ。
ギターのアーティストモデルのように
ヤマハの木村さんは、こうした有名ボーカリストのVOCALOIDを使うのは「例えばエレキギターでエリック・クラプトンモデルを買って、そのコピーから始めるようなものですね」と笑う。そのシンガーが好きでボカロをはじめて、いつのまにか楽器が弾けるようになるみたいに音楽が作れるようになれば。
Fukaseボカロのスターターパックで課題曲をやってみたら、鼻歌でもいいから自分で打ち込んで、内蔵音源でオケもちょっと作ってみる、そんな音楽の世界の始まりがあってもいいんじゃないだろうか。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
GMO、ランサム被害にあった顧客に新しいPC提供へ 犯行グループは1人の顧客情報公開か
-
2
NECのルータ「Aterm」、PHP脆弱性の影響なし 設定画面URLの「.php」は無関係
-
3
GMO、不正アクセス実行犯の手がかりに懸賞金 1億5000万円規模
-
4
GMO、攻撃者の公開情報に「アクセスは絶対に控えて」 悪質な拡散者には法的措置を準備
-
5
「楽天トラベル」に不正アクセス 顧客情報最大約260万件など流出か 予約者約3.6万件のクレカ情報も
-
6
AIに200万円渡してネットショップを1年運営させてみた──Alibabaの研究者らがシミュレーション 資産14倍の例も
-
7
GMO不正アクセス、犯人側は「27日に顧客のPC攻撃」予告 GMOが端末回収、ホワイトハッカーが解析中
-
8
So-net、会員情報約259万件が漏えい 一部メールサービスではパスワードも流出
-
9
「自分の個人情報が漏えいした……どうすれば?」 IPAが対処法公開
-
10
Google、プライバシーポリシーに「Gmail」「Googleフォト」のデータを広告に使う例外を追加 回避方法は
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR