「クソ豚!」「エロい目でジロジロ見んじゃねえよ、このクズ」――“ドS”人工知能「罵倒少女」開発の狙いは? ソニーに聞く(2/5 ページ)
実は、罵倒少女のAIはひたすら罵倒するだけではない。システムの裏側でユーザー1人1人に対する「好感度」を設定しており、会話の内容次第で感情が変化する。会話を始めたばかりの頃は「朝っぱらから話しかけんなよ!」とキツイ言葉を浴びせるが、好感度を一定の値まで上げると「デレる」仕掛けだ。
逆にユーザーが心ない発言をし続けると「拒絶モード」になるという。「罵倒少女というタイトルはキャッチーだが、要は『キツめのツンデレの女の子』との心の交流をAIで再現したかった」(井上さん)。
ユーザー個々人に対する素子の好感度は、pixivのアカウントとひも付けて管理。一般的な恋愛シミュレーションゲームのように決まったストーリーがあるわけではなく、素子が抱いている感情はユーザーごとに異なり、細かく揺れ動くため「人それぞれの素子との思い出ができる」という。
実際にユーザーと素子のやり取りを見てみると「最初はAIだからと、心ないせりふを発している人が目立った」(井上さん)。しかし、徐々に「おはよう」「テレビ見た?」など、まるで友達や恋人と会話しているかのような、日常的なせりふが多くなっていくケースが大半だったという。
「何を言ったら、どんな言葉を“機械的に”返すんだろう」と思っていた人が、素子の反応の生々しさに気づき、まるで本当の人と話しているかのように錯覚する――これこそがプロジェクトの狙いだったと井上さんは話す。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
GMO、ランサム被害にあった顧客に新しいPC提供へ 犯行グループは1人の顧客情報公開か
-
2
「楽天トラベル」に不正アクセス 顧客情報最大約260万件など流出か 予約者約3.6万件のクレカ情報も
-
3
NECのルータ「Aterm」、PHP脆弱性の影響なし 設定画面URLの「.php」は無関係
-
4
GMO不正アクセス、犯人側は「27日に顧客のPC攻撃」予告 GMOが端末回収、ホワイトハッカーが解析中
-
5
Google、プライバシーポリシーに「Gmail」「Googleフォト」のデータを広告に使う例外を追加 回避方法は
-
6
「5年でバッテリーが使い物にならなくなる」は本当か テスラ「モデル3」5年目点検で分かったこと
-
7
「年齢は合ってますが、人間ではありません」 6歳の飼い猫に届いた“進研ゼミの案内” なぜ届いたのかベネッセに聞いた
-
8
GMO熊谷代表「社内ホワイトハッカーが事前に指摘」も対策遅れ、国に「能動的サイバー防御」要請 「責任転嫁では」SNSで批判も
-
9
「若手はAI使うな」は“老害”なのか? 新人教育で「AI禁止」した企業の1年後
-
10
GMO、PCのバックアップと電源オフ呼びかけ VPS利用者に きょう正午の攻撃予告受け
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR