ザッカーバーグCEO、Facebookと大統領選について語る──「“真実”を見極めるのは困難だ」
米大統領選の結果にFacebookが与えた影響についての議論が高まる中、マーク・ザッカーバーグCEOは11月12日(現地時間)、この問題についての考えを投稿した。
今回の大統領選で大方のメディアの予測を裏切って共和党のドナルド・トランプ氏が当選したことの背景に、Facebook上で広まった虚偽のニュースの影響があったという指摘がある。ザッカーバーグCEOは10日、「Techonomy 2016」でこの指摘を否定しており、今回の投稿はそれを補完するものだ。
省略によるバイアスを避けるため、ここに全文訳を掲載し、原文も記事末に転載する。
Facebookと今回の選挙についての考察を皆さんと共有したい。
Facebookの目標は、すべての人々に意見を表明する場を提供することだ。われわれは人間を深く信頼している。人々が自分の人生にとって何が大切かを理解しており、その考えを表明できるとすれば、それがわれわれのコミュニティーだけでなく、民主主義全体を動かすことになる。だが、ときには人々は、正しくないと思われる事を語り、あなたと意見が合わない人々を支援する発言をすることがある。
大統領選後、多くの人々が虚偽のニュースが選挙結果に影響を与えたのではないかという疑問を持っている。そして、Facebookの責任は虚偽のニュースが拡散することを防ぐことだと。これは非常に重要な問題であり、私はこの問題の修正を重視している。ここで、われわれの見解を説明したい。
Facebook上のすべてのコンテンツの中で、表示されるもののほぼ99%は信頼できるものだ。虚偽のニュースやでっち上げはごく一部だ。でっち上げは一方の政党についてのものに限らない。総合的にみて、でっち上げが選挙結果を一方向にねじまげたとは考えにくい。
とはいえ、われわれはFacebook上にいかなるでっち上げもあって欲しくない。Facebookの目標は、人々に最も意味深いコンテンツを表示することであり、人々は正確なニュースを求めている。Facebookは既に、でっち上げと虚偽のニュースを報告する機能をコミュニティーに提供しており、さらに改善していく。この機能は既に進化しており、今後もより良くしていく。
だが、これは非常に注意深く取り組まなければならない領域だ。“真実”を見極めるのは困難だ。一部のでっち上げは完全に暴けるが、主要メディアからのものを含む膨大なコンテンツの中には、基本的なアイデアは正しいが、ディテールに誤りや省略が潜むものもある。また、内容が事実に基いていても、多数の人が賛成できない意見はでっち上げとして報告されることがある。われわれは何が最も意味深いかを示す方法を見つける自信はあるが、自ら真実の審判になることについては非常に注意深くなる必要がある。
研究を続けつつ、皆さんに常にニュースフィードの進化についてお知らせしていくよう尽力する。多くのことをもっと早く共有したいが、この取り組みには時間がかかる。ニュースフィードに加える変更が思わぬ副作用を生んだり、システムにバイアスを掛けることにならぬよう確認する必要があるからだ。ニュースフィードのアップデートに興味のある方は「News Feed FYI」をフォローしてほしい。
総合的には、私はFacebookが今回の選挙で人々が声を上げる場を提供するという役割を果たせたことを誇りに思う。200万人以上の選挙登録を促し、われわれの見積もりでは、もしFacebookがなければ投票しなかったであろう200万人以上の人々を選挙に向かわせた。数百万人が候補者達と繋がりを持ち、候補者の声を直接聞けるようにし、より良い情報を与えた。最も重要なのは、何千万人もの人々に対し、今回の選挙に関する数十億もの投稿を共有し、反応するツールを提供したことだ。そうした対話の多くはFacebookがなければ生まれなかった。
今回の選挙は歴史に残るものであり、同時に多くの人々にとって強い痛みを伴うものだった。それでも、私は自分と異なる立場にいる人々の見解を理解しようとするのは大切だと考える。私の経験では、人間は善良だ。もしあなたが今そう思わないとしても、人間を信じることは長期的にみればより良い結果をもたらす。
▼□I want to share some thoughts on Facebook and the election.
▼□□
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