「縛り一切なし」をうたうFREETELの999円プラン、端末価格で3年間の“実質縛り”(1/2 ページ)
佐々木希さんと高田純次さんがテレビCMで「999円」の格安スマホプランをアピールしている「FREETEL」。その999円プランこと「スマートコミコミ+プラン」の実情を見ると、イメージとはかけ離れた“罠”が仕組まれていると一部ネットユーザーから指摘されている。どういうことか。
スマートコミコミ+プランとは
FREETELは、プラスワン・マーケティングが手掛けるMVNOサービス。SIMロックフリースマートフォンの端末代金と通信プランを合わせて月数千円台前半と、大手通信キャリアと比べて格安で利用できるのが売りだ。
中でもスマートコミコミ+プラン(以下、スマコミ)は、スマートフォン本体と通信料、10分以内の電話かけ放題を合わせて月額999円(税別、以下同)から使えるというもの。
この月額999円というのは、
- 端末ラインアップの中からFREETELブランドのAndroidスマートフォン「Priori 4」を選び、
- 通信プランを段階制の「使った分だけプラン」にし、
- 月に使う通信量が100MB以内
――という限られた状況で成立する。2年目からは月額が1500円プラスになるため、999円で使えるのは契約してから1年間だけだ。
これだけであれば、期間限定の最低料金プランをアピールしているにすぎない。だが、このプランの価格設定の一部とその表示方法、注意事項に「罠がある」と、一部のネットユーザーから指摘され始めたのだ。
問題の「価格」
それはスマコミの端末価格だ。スマコミのページを見ても、サービス料金と合わせて月額○円としか書いておらず、端末のみの価格は確認できない。
そこで「スマートコミコミ+に申し込む」をクリックしてひとまず端末を選択。プラン選択画面に進めると、ここでようやく「※補足」という文字列が出てくる。
この小さな文章の中に端末価格が書いてあるのだが、FREETELから通信契約なしで買えば一括1万4800円であるはずのPriori 4が、スマコミでは月々の支払いが980円で36回払い、つまり合計3万5280円という、2倍以上の価格に設定されている。
この価格設定は、スマコミで扱っている他の端末も同様で、例を挙げると「KIWAMI 2」は通常一括価格4万9800円のところがスマコミでは9万円、「VAIO Phone A」は通常一括2万4800円のところがスマコミで5万7600円といった具合だ。
端末価格が通常価格より高いということ自体は、商品の値付けに関して販売者の裁量もあるので直接責めるところはない。しかし、申し込みを進めないと端末代が分からず、それも「補足」として小さな文字で添えられているだけなので、ユーザーによっては気づかずにスルーしてしまう可能性も大いにある。
もし、ユーザーが十分に端末価格について理解せずにスマコミを契約し、通信品質や端末品質に不満を持って3年未満で解約したくなったとする。FREETELは「契約解除料」を設けていないので、解約に当たってこれを支払う必要はないが、端末の割賦代金は契約した時点で発生するので、これは確実に払わなければならない。
極端な例を考えると、スマコミでPriori 4のプランを契約して1カ月未満で解約すると端末代金と1カ月分の通信料を合わせて3万5299円を支払わなければならない。
もう少し現実的な例を挙げると、999円プランを12カ月使用した後、2年目から1500円値上げされる前に解約する場合は、解約時に残債を980円×24カ月、計2万3520円支払うという計算になる。
これでは、「縛りを嫌う」というFREETELを運営するプラスワン・マーケティングの増田薫社長の発言とは裏腹に、実質的に端末価格に解除料を上乗せしていると見えてしまう可能性もある。「FREETELが選ばれる理由」という同社のページには「端末がお得(適正価格)」と「解約手数料&基本契約の『2年しばり』がないので気軽に導入いただけます!」とあるが、スマコミはこれに逆行するプランではないか。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
GMO、ランサム被害にあった顧客に新しいPC提供へ 犯行グループは1人の顧客情報公開か
-
2
NECのルータ「Aterm」、PHP脆弱性の影響なし 設定画面URLの「.php」は無関係
-
3
「楽天トラベル」に不正アクセス 顧客情報最大約260万件など流出か 予約者約3.6万件のクレカ情報も
-
4
Google、プライバシーポリシーに「Gmail」「Googleフォト」のデータを広告に使う例外を追加 回避方法は
-
5
GMO不正アクセス、犯人側は「27日に顧客のPC攻撃」予告 GMOが端末回収、ホワイトハッカーが解析中
-
6
GMO、攻撃者による情報公開を確認 顧客データ含むか調査中 追加の見舞金も検討
-
7
GMO、攻撃者の公開情報に「アクセスは絶対に控えて」 悪質な拡散者には法的措置を準備
-
8
「5年でバッテリーが使い物にならなくなる」は本当か テスラ「モデル3」5年目点検で分かったこと
-
9
GMO熊谷代表「社内ホワイトハッカーが事前に指摘」も対策遅れ、国に「能動的サイバー防御」要請 「責任転嫁では」SNSで批判も
-
10
「年齢は合ってますが、人間ではありません」 6歳の飼い猫に届いた“進研ゼミの案内” なぜ届いたのかベネッセに聞いた
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR