3D&バーチャル リアリティ展
クルマにお絵かき投影!? プロジェクションマッピングで自由自在(動画あり)
タッチパネルにお絵かきすると、車体にプロジェクションマッピングで投影される――そんなデモンストレーションが、VR(仮想現実)技術などの展示会「第25回3D&バーチャル リアリティ展」(6月21~23日、東京ビッグサイト)に出展されている。いったいどんな仕組みなのか。担当者に話を聞いた。
白い車体に青い雲が現れたかと思えば、次は黄色い花が咲く。ふと目を離した間に、今度は車体そのものが水色に染まっている。しかし車体のそばに人影はなく、離れた場所にいるデザイナーが巨大なディスプレイに向かって、思うがままにドローイングを続けている。描いたものがリアルタイムで車体に反映されていく様子は、まるで魔法のようにも見える。
開発したのは、業務用3D立体プロジェクターを手掛けるクリスティ・デジタル・システムズ。同社技術部の野村祥高さん(アプリケーションエンジニアマネージャー)によると、自動車へのプロジェクションマッピングは、平面に描いたもの(2Dドローイング)をリアルタイムで3D用にカスタマイズすることで実現しているという。
「(同社のシステムで3D化した映像を)車体のボンネット側とサイド側に設置した2台のプロジェクターから、車体に合わせた形でリアルタイムに送出・投影している」と野村さんは説明する。
3D投影は、同社「Chrstie Pandoras Box」シリーズのシステムと、2台のプロジェクター「Christie Boxer 4k30」を組み合わせて実現した。この技術を使えば、今回の展示のようなリアルタイムドローイングに加え、撮影した画像や動画を投影することも可能という。
「2Dで描いたものを立体物に映したとき自然に見えるよう、ゆがみなどをPandoras Boxで補正している」(野村さん)
なぜこのような展示を行っているのか。「今回のような展示会で注目が集まるのは、おそらくヘッドマウントディスプレイ。その中で、当社独自のものを押し出したかった」と野村さんは狙いを話す。
「今回のような3D投影を、映像のカスタマイズから投影までプロジェクターのみで行えるよう開発を進めている。プロジェクターの小型化にも取り組み、より幅広い用途で使ってもらえるようにしたいと考えている」(野村さん)。
この3Dマッピング技術は、自動車メーカーでの車体デザインなどへの利用をはじめ、「実物がどうなるか、実際に見てみないと分からない」悩みを抱える各種分野への応用を検討しているという。
クルマの次は何が彩られるのか。プロジェクションマッピングのこれからが楽しみになる展示だった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
「Xが情報収集に役立たない……」熊本地震で不満の声続出 「Twitterを返して」
-
2
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
3
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
4
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
5
はてな、11億円流出の調査報告書を公開 偽警察、口外禁止、残業・休出200時間超、孤立……ほころびが連鎖
-
6
Z世代に聞く次の流行、「AIイラスト」が1位に 「Claude Code」も上位
-
7
東野圭吾さん死去、Xなどで追悼相次ぐ 「ガリレオ」など数々の人気作、エンジニアから転身
-
8
NVIDIAやMicrosoftなど30社超、オープンAIの防御ツール共同開発の「Open Secure AI Alliance」設立
-
9
農水省の“クソダサ”ポスター話題 「AIよりよっぽど良い」の声も 担当者に狙いを聞いた
-
10
「あ、その情報メモしたい!」を叶えるワイヤレスイヤフォン、Nothing「Ear (3a)」
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR