初音ミクがiPhoneで自由自在に歌う ヤマハMobile VOCALOID EditorとGarageBandで歌ってもらった(1/2 ページ)
初音ミクが16歳でこの世に生まれてから10年が経った。2007年8月31日が彼女の誕生日だ。この年は他にも世の中を変えてしまったものが生まれている。iPhoneだ。そして今日、2007年に生まれたこの2つの偉大な発明がついに出会った。
VOCALOIDとしての初音ミクが、ヤマハのiOS(iPhoneとiPad)アプリの「Mobile VOCALOID Editor」で使えるようになったのだ(バージョン1.10から)。
8月31日、App Storeで販売されているMobile VOCALOID Editorの定価は4800円だが現在は3600円(App Storeへのリンク)。初音ミクの歌声ライブラリはアプリ内課金で、2400円で追加購入できる。同梱のデモ曲はtilt-sixさんの「エレクトロサチュレイタ」。
初音ミクがiPhoneに来るまでの長い道のり
ヤマハがVOCALOIDをiOSで使えるようにする取り組みは2010年末の「iVOCALOID」で始まった。iVOCALOIDはアプリに1つのVOCALOIDしか載せることができなかった。
最初はヤマハ純正の女性ボーカルVY1、次に蒼姫ラピス、その姉のメルリ、純正男性ボーカルのVY2、この4種類を出した後、新規に作り直したVOCALOIDアプリが「Mobile VOCALOID Editor」。2015年4月に発売されたこのアプリからは、複数のVOCALOID歌声ライブラリを共存させることができるようになっった。デフォルトではVY1-liteが1種類だが、現在は男声・女声が合わせて30。これに初音ミクが加わった。
Mobile VOCALOID Editorには3種類のトラックがある。バッキングの演奏を配置するステレオトラック、ブレスなどの音声を置くモノラルトラック、そしてVOCALOID専用トラックだ。VOCALOIDトラックだけは複数持つことができる。複数の歌声ライブラリを1つのトラックで切り替えて使うことも、複数のトラックでハモらせることもできる。
使えるパラメータとしては、ピッチ(PIT)、音量(DYN)など、VOCALOID3までの基本的なものが使える。PITやDYNは指やApple Pencilで直接描画し、思い通りのビブラートやシャクリを作り出すことができるので、そこはPC版よりも使いやすいはずだ。
ただし、エンジンとしてはVOCALOID2相当なので、現在のVOCALOID4のような高音質ではなく、複数の歌声を混ぜるクロスシンセシス、ロックなうなり声を出せるグロウル、さまざまな機能を追加できるJob Plug-inは使えない。
iOSでVOCALOIDが使えることのメリットは、何といっても楽器アプリやDAW(音楽制作ソフト)が豊富だということ。ヤマハだけでなく、コルグ、ローランド、モーグなどから著名なシンセサイザーアプリが出ており、スタインバーグからは世界で最もよく使われているPC用DAWのCubaseをiPadに最適化したCubasisが、そして、Apple純正の無料DAW、GarageBandがある。
iPhone上で初音ミクに自由に歌わせるという試みは、自分もやったことがある。
これは、MooCowMusicが出していた、ブルース演奏アプリ「12 Bars Blues」を筆者が改造した動画。まだApp Storeが開放される前、2008年の野良アプリのリソースファイルを書き換えて改造したまがいものだ。
もうそんな苦労をしなくてもいい。Mobile VOCALOID Editorでいくらでも初音ミクを「調教」して、それをGarageBandにコピペして初音ミクボーカル曲にできる。
今回は、無料のGarageBandとMobile VOCALOID Editorの初音ミクを使って、曲を作ってみよう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
2
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
3
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
4
Z世代に聞く次の流行、「AIイラスト」が1位に 「Claude Code」も上位
-
5
はてな、11億円流出の調査報告書を公開 偽警察、口外禁止、残業・休出200時間超、孤立……ほころびが連鎖
-
6
東野圭吾さん死去、Xなどで追悼相次ぐ 「ガリレオ」など数々の人気作、エンジニアから転身
-
7
NVIDIAやMicrosoftなど30社超、オープンAIの防御ツール共同開発の「Open Secure AI Alliance」設立
-
8
「あ、その情報メモしたい!」を叶えるワイヤレスイヤフォン、Nothing「Ear (3a)」
-
9
有識者はGoogleやX、Meta、ドワンゴを名指しで批判……総務省、偽広告や誹謗中傷に発信・拡散前の対策求める
-
10
「痺れるほどにミスを繰り返す」Gemini 3.6 Flashは変わった? 公開から1週間、当初のおバカ回答を今検証する
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR