pingを打つと「にゃーん」を返すサービス、ネットワークエンジニアが開発

 ネットワークオペレーターは、遠隔からオペレーションするときに現地にいる人の作業(機器の交換など)が終わるのを待たなければいけないときがある。そんなオペレーションの合間に、思わずほっこりとするような癒やしを与えてくれるサービスが開発された。コンピュータとつながってるかを確認するときに打つコマンド「ping」を使った、「pingアスキーアート」だ。

 開発されたのはpingを打つと「にゃーん」を返すサービス。IPv4とIPv6のどちらにも対応している。ただし、Cisco ルーター限定。

pingアスキーアート Cisco ルーターのping。これを……
pingアスキーアート 「にゃーん」(画像提供:@kooshinさん)

 Cisco ルーターは、ICMP(Internet Control Message Protocol)のecho requestを送った結果を一文字ずつ返してくれる。例えば、通信相手と疎通できれば「!」を、できない場合は「.」を、宛先に到達できない場合は「U」を返すといった具合だ。

 そして、横の文字数が70文字と決まっている(高さは無限)。これを活用し、70(横)×20(縦)=1400ピクセルの画像を用意。pingを1400発打つとアスキーアートが描かれるというわけだ。

pingアスキーアート 描く画像

 さくらインターネットのVPS(仮想専用サーバ)にLinuxサーバを立て、そこにICMPのecho requestを送ると、ICMPのecho replyが返ってくるという仕組み。それとは別に、unreachableを返す実装もしている。

 Pythonスクリプトでは、画像を読み取り、ICMPのシーケンス番号をみてピクセル位置を特定。「白い部分はICMPのecho reply」「黒いところはICMPのunreachable」を返すよう指示し、その結果をもとにCisco ルーターに結果を返しているという。中身のPythonスクリプトは、IPv4とIPv6の両方のプロトコルを用意。それぞれ50行程度の簡単なスクリプトを書いている。

 他にも、OpenCV画像の二値化(白と黒に変換する処理)をしたり、NetfilterQueueを使ってICMPパケットを受信したり、ScapyでICMPパケットの解析・生成するなどのこだわりも。

pingアスキーアート 中身のPythonスクリプト

 開発したのは、ネットワークエンジニアの岩田浩真(@kooshin)さん。Cisco ルーターを持っている人であれば、pingを打つだけで誰でもほっこりできる。ちなみに、IPv4とIPv6で結果が違うのでお試しを。

 「日々のメンテナンスや障害で疲れたネットワークオペレーターの皆さまが、今日も元気に過ごせますように」(岩田さん)

太田智美

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この記事の著者

太田智美
太田智美

小学3年生より国立音楽大学附属小学校に編入し、小・中・高とピアノを専攻。大学では音楽学と音楽教育(教員免許取得)を専攻し卒業する。 その後、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科に入学。人と人とのコミュニケーションで発生するイベントに対して偶然性の音楽を生成するアルゴリズム「おところりん」を生み出し、「おところりん:ソーシャルネットワークにおける偶然性を用いた音楽生成(Otocororin: a chance music for social network systems) (http://koara.lib.keio.ac.jp/xoonips/modules/xoonips/download.php/KO40001001-00002010-0075.pdf?file_id=44931) 」を修士論文として提出。同研究は、情報処理学会 第12回「Internet and Operation Technology(IOT)」研究会において学生奨励賞を受賞。 同大学院を修了後、2011年にアイティメディア株式会社に入社。営業配属を経て、2012年より@IT統括部に所属し、技術者コミュニティ支援やイベント運営、記事執筆などに携わる。2014年4月から2016年3月までねとらぼ編集部に所属。2016年4月よりITmedia ニュースに配属される。これまでの代表作は「世の中やっぱり金でした 71万円の大金を積んで誰よりも早く『iPhone 6 Plus』の使い勝手を検証してみた (http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1409/10/news139.html) 」「スケスケでまるみえじゃないですか! 人によっては透明に見えるドレスを作ってみた (http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1502/27/news152.html) 」「あの日、Twitterのくじらが出なかったもう1つの理由 (http://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1401/08/news082.html) 」「ゆとり世代が問う『好きなことをやって何が悪い!』(シリーズ) (http://www.itmedia.co.jp/keywords/yutori_generation.html) 」「はじめてのAI(連載) (http://www.itmedia.co.jp/news/series/5264/) 」など。 Twitter:@tb_bot (https://twitter.com/tb_bot)

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