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「許されるデマ」はあるのか? 人気アイドルの訃報で“揺れる”Twitterへの違和感(2/2 ページ)
Twitterは「感情共有メディア」?
もしかしたら、もはやTwitterとは情報を共有するためのメディアなのではなく、「感情を共有するためのもの」に変化したのかもしれません。そう考えてみれば、今回のTwitterコミュニティーにおける反応はとても正しく、これに対して「不正確な情報を拡散するな」ともいいにくいものだと思います。
感情を共有するためのSNSであるという前提であれば、見る側もその捉え方を変え、ここから情報を見つけようとするのではなく、「インターネット上で人は何をどう感じているのか」を捉えるのが正しい使い方なのかもしれないと思いました。
このような使い方は今に始まったことではなく、2013年7月にジャニーズのグループ「NEWS」のライブ中止から引き起こされた「パーナさん事件」も同様に「感情の共有」を鍵としていたと考えていいと思っています。かくいう自分も、11年3月の東日本大震災のときには、Twitterを感情共有装置として利用していたと思います。
今はそばにいない見知らぬ誰かと、自分たちの「不安な思い」を共有したい――Twitterはそんなことを実現できるソーシャルメディアになっていたのかもしれません。今まで私が把握していたと思っていたTwitterの姿とは、ごくごく狭い一面だけだったわけです。
エモーショナルな利用方法には、隙もある
感情共有装置であるという前提を忘れなければ、使い方、そして「そこにある情報の信用の仕方」も変わるはずです。そこにあるのは感情である、その裏には感情を動かした情報があるが、それが正しいかどうかはまた別の話。ですので、やっぱり「情報をどう信頼するか」は、あなた自身にかかっているということには変わりません。
そしてもう1つ気を付けないといけないことは、感情をさらに揺さぶることは容易であるということ。何らかの事件、事故で感情がぶつかっているとき、人はより「だまされやすい」状態にあります。これまでも芸能人のスキャンダルに乗じて、迷惑メールをタイミング良く送りつけるという攻撃は一定の効果を出してしまっていました。
特にSNSは即時性もありますので、みんなが欲しいと思っている情報へのリンクに見せかけ、マルウェアのダウンロードリンクをそっと送り込んでくるという方法も考えられるでしょう。もちろん、SNSにおいてもそのような危険なリンクは即座に検知すると思いますが、問題はそれが間に合わなくなることも大いに考えられるということ。
SNSは感情を揺さぶります。事件や事故のときはなおさらです。その感情を投稿するなとはいえないですが、できる限り落ち着いた行動を取ってほしいと思います。そのためには、SNSだけでなく、信頼できる友達に電話で相談できるといいですね。
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