「AbemaTV」黒字化はいつ? 藤田社長「成長には特番よりレギュラー」
「スマートフォン広告市場は今年も堅調で、当社のスマホ広告事業も引き続き好調だ」――サイバーエージェントの藤田晋社長は1月25日、2017年10月~12月期の連結決算を発表した。売上高は979億円(前年同期比13.1%増)、営業利益は82億円(同29.8%増)、経常利益は77億円(同31.4%増)で、好調なスマートフォン広告事業が増収増益を後押しした。
スマートフォン向けのインフィード広告や動画広告は、売上高が572億円(同17.4%増)で営業利益が54億円(同16.0%増)。収益の柱として、減収減益のゲーム事業や、インターネットテレビ局「AbemaTV」の先行投資(通期で200億円)などをカバーする。
通期で200億円を投資するAbemaTVは、順調にユーザー数を伸ばしているという。元SMAPメンバーの草なぎ剛さん、稲垣吾郎さん、香取慎吾さんの3人が出演した72時間生番組「72時間ホンネテレビ」が放送された11月は、MAU(月間アクティブユーザー)が1117万人、WAU(週間アクティブユーザー)が729万人と過去最高を記録した。藤田社長は「世界的に話題を呼び、AbemaTVの知名度をかなり広めてくれた番組」と振り返る。
ユーザー属性は「10~20代がかなりを占めている感覚で、狙っていた通りになってきた。女性比率も45%まで迫り、満足のいく数字」と自信を見せる。7割近いユーザーがスマートフォンで視聴しているが、PCやテレビなど大画面で見るユーザーも1年間で増加しており、「テレビはスマホに比べて視聴時間が7倍長い。中長期的には、ChromecastやFire TV Stickなどテレビデバイスの対策をしていきたい」とした。
今後の戦略については「特番で話題を呼ぶのも重要だが、指標とするWAUの底上げにはレギュラー番組のヒットが大事。オリジナルの恋愛リアリティーショーで若者や女性にアピールしたい」と語る。制作費もオリジナル番組に比重を置く。
藤田社長は、2018年度を(1)コンテンツ強化、(2)広告商品の拡販、(3)収益の多角化、を行う拡大基調の年と位置付ける。2月1日からはショッピング番組「売れるAbemaTV社」の放送を開始。新たにEC収入の拡大を図る。
メディア事業では、マッチングアプリ「タップル誕生」も好調。会員は18年1月時点で300万人を超え、17年の恋活・婚活マッチングアプリの収益ランキングでは国内1位だったという(iOS・Google Play合計。App Annie調べ)。
年間200億円を投資するAbemaTVは、4月11日(本格スタート)で1周年を迎える。決算説明会では黒字化の時期についても問われたが、藤田社長は明言しなかった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
GMO、ランサム被害にあった顧客に新しいPC提供へ 犯行グループは1人の顧客情報公開か
-
2
「楽天トラベル」に不正アクセス 顧客情報最大約260万件など流出か 予約者約3.6万件のクレカ情報も
-
3
NECのルータ「Aterm」、PHP脆弱性の影響なし 設定画面URLの「.php」は無関係
-
4
GMO不正アクセス、犯人側は「27日に顧客のPC攻撃」予告 GMOが端末回収、ホワイトハッカーが解析中
-
5
Google、プライバシーポリシーに「Gmail」「Googleフォト」のデータを広告に使う例外を追加 回避方法は
-
6
「5年でバッテリーが使い物にならなくなる」は本当か テスラ「モデル3」5年目点検で分かったこと
-
7
「年齢は合ってますが、人間ではありません」 6歳の飼い猫に届いた“進研ゼミの案内” なぜ届いたのかベネッセに聞いた
-
8
GMO熊谷代表「社内ホワイトハッカーが事前に指摘」も対策遅れ、国に「能動的サイバー防御」要請 「責任転嫁では」SNSで批判も
-
9
「若手はAI使うな」は“老害”なのか? 新人教育で「AI禁止」した企業の1年後
-
10
GMO、PCのバックアップと電源オフ呼びかけ VPS利用者に きょう正午の攻撃予告受け
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR