ITりてらしぃのすゝめ
Facebook診断アプリに注意 情報流出の被害、友達にも 対策は(2/2 ページ)
広告は、家族よりあなたを知っている?
以前話題になったお話をしましょう。米国のスーパーマーケットが、ある少女に対して哺乳瓶やおむつのクーポンをWeb上で表示していました。不審に思った父親がスーパーマーケットに怒鳴り込んだところ、実際にその少女が妊娠していたという逸話があるようです。大量の行動履歴を知ることができれば、未来が予測できるという例としてよく語られるお話ですね。
SNSにおける発言や、いいね情報も、行動の履歴の1つといえるでしょう。それが集まれば、あなたにぴったり合った広告が打てるかもしれません。ぴったり合った、つまり「あなたをコントロールできる」情報を、的確なタイミングで表示できるということ。これはちょっと、気持ち悪いですね。
もはやマインドコントロールに近いそれは、フェイクニュースという形であなたのタイムラインに入り込んできます。もはや、そのようなカスタマイズは簡単にできる土台があると考えるべきかもしれません。日々、その種になるようなものを、私たち自身がまいているわけですから。
対策は打てるのか
さて、今回のFacebookをめぐる事件は、1つの大きな課題を私たちに与えてくれました。この全容を知った上で、果たして「対策が打てるのか」ということです。
サイバー攻撃であれば、アップデートをしたりマルウェア対策ツールを使ったり、一通りの対策が打てます。ところがこれは、サイバー攻撃ですらなく、きっかけは誰もがやりたい性格診断。いくら自分が気を付けても、友人が診断したらそこで終わりでした。
そして、フェイクニュース。フェイクニュースへの対抗は、いまだに発展途上です。私たちは人間ですから、扇情的で思わず脊髄反射したくなる情報には弱いです。常に正しい判断ができるとも限りません。
ならばどうするか。完ぺきな答えはありませんが、まずは「誰かが発したフェイクニュースがあなたをコントロールしようとしている」という事実だけでも知っておくべきかもしれません。フェイクニュースの存在に気付くためには、まずは数多くのフラットな情報源を持つことだと、私は考えています。
フラットではない情報源とは何でしょうか。実はこれはWebニュースだと思っています。ITmediaもWebニュースなのですが、皆さんも恐らくまずタイトルだけを見て、“興味があるものだけ”を見ているのではないでしょうか。おそらく、ここで情報のフラットさは失われます。興味のないことは無意識にスキップしてしまうのですから。
できれば、今こそ新聞やテレビニュースも、きっちりと把握すべきなのかもしれません。これらは自分の興味ない情報も、まんべんなくカバーしているものです。そんなことをいうと「新聞やテレビは偏向報道がひどい!」と思う人もいるでしょう。ならば、複数の新聞や番組を見て、それぞれがそれぞれの思惑を持っていると考え、全てをうのみにするのではなく俯瞰的に見ることを念頭に置くべきかもしれません。
個人的には、Google HomeやAmazon Echoといったスマートスピーカーが便利だと思います。最近は私もフラットな情報源として、手が空いたときに「アレクサ、ニュースを」と言って、ラジオ版のNHKニュースを聴いています。短時間でまとまっており、ネットの記事だったらクリックしないような情報も得ることができます。
SNSがもたらす影響、まずは自覚することから
今回の事件は、ズバリとした解決作はありません。そのため、まずはSNSの行動がどのように自分へ返ってくる可能性があるのか、自覚することが必要だと思います。そのための第一歩として、まずは「自分がこれまでFacebookに渡した情報」を把握することも面白いでしょう。下記のページから、あなたが過去に投稿した情報、そして無意識に渡している情報をダウンロードできます。これを見ると、今回の事件の問題がきっちり腹に落ちるのではないでしょうか。
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「身近な話題を例にITリテラシーを高めていこう」がコンセプト。さらっと読めて人に話せる、すぐに身につく。分かりやすさ重視で解説。小ネタも扱います。
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