スマート家具ベンチャーが仕掛けた月額500円からの「サブスクリプション家具」
新興家具メーカーのKAMARQ HOLDINGS(以下、カマルク)が、サブスクリプション型の家具販売サービス(β版)を立ち上げた。動画や音楽の配信サービスでなじみ深いサブスクリプションモデルを家具メーカー流にカスタマイズ。500〜2000円程度の月額料金でデザイナーが手掛けたしゃれた家具を利用できる。
入会金などの初期費用は必要なし。レンタルやリースのような返却期限も存在しないが、プランごとに6カ月または12カ月の最低利用期間が設定されており、期間が過ぎると新品との交換も可能だ。進学や転勤、リフォームといった生活環境の変化に対応しやすい他、その時の気分や模様替えに合わせて家具の色や種類も変更できるという(要回収手数料)。
一方、現時点では利用者が家具を気に入った場合も買い取ることはできない。「販売サービス」をうたってはいるが、家具そのものではなく、家具の「使用期間を売る」という考えだ。解約時にはカマルクが家具を回収し、インドネシアの工場でリビルド(再生)、新しい家具として生まれ変わるという。
「シェアリングサービスの普及でクルマや衣服、住宅といった分野でも『所有』から『利用』へと人々の意識が変わってきている。カマルクはサブスクリプション型販売サービスで家具との新しい付き合い方を再提案、よりフレキシブルな生活をサポートする」(同社)
ラインアップは、テーブルやスツールの「ELEPHANT」、レイアウト自在のラック「STACK」など。家具の種類としては限られているが、4月16日には第2弾として日本を代表するDJ 4人がプロデュースした「VJ FURNITURE〜1RDISCO」を追加すると発表した。レコードジャケットを飾る棚など「レコード好きのために作られた家具」という。月額料金などの詳細は後日発表する予定だ。
バックボーンは家具のOEMメーカー
カマルクは、キュレーションサービスの先駆け「Antenna」の発案者として知られる町野健氏、amadanaのデザイン家電などを手掛けた鄭秀和氏、インドネシアで家具用コンポーネント製造会社のPT.MATSUZAWA PELITA FURNITURE INDONESIA(以下、PT.MATSUZAWA)を立ち上げた和田直希氏らが、2014年に設立した「IoT家具ベンチャー」。PT.MATSUZAWAは日本企業向けに年間50万台もの家具を生産するOEM大手で、その技術と生産力を生かして「家具」「IoT」「サブスクリプション」という3つの事業テーマに取り組んでいる。
16年6月にはクラウドファンディングサイト「Makuake」に振動スピーカーを組み込んだ木製テーブル「Sound Table」を出品。単に音楽を再生するだけでなく、スマートフォンアプリと連携して設定した時間にプレイリストを再生する機能や、インターネットから天気情報を取得して雨が降り出すと音で知らせる機能を設け、目標額を大きく上回る支援を得た。Sound Tableは同社サイトや提携店舗で販売(一般的な売り切り)している。
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