ニコニコ超会議2018
そこにあるのに触れない!?──裸眼で360度立体視できる映像技術、NTTと東北大開発
円形テーブル状のスクリーンに投映される自動車。テーブルの周りを歩くと、見る角度によって投映された物体の見え方も変わり、あたかもそこに実物があるかのような立体視の感覚を得られる。そんな技術を、NTTがニコニコ超会議2018(千葉・幕張メッセ、4月28日~29日)で展示している。
ニコニコ超会議2017で展示していた「初音ミク」の立体映像技術を応用したもの。超会議2017の際には26台のプロジェクターを直線に並べてスクリーンへ投映したが、今回は円形テーブルを囲むように、同心円状に60台のリコー製プロジェクターを配置した。
1.2メートルの円形テーブルにはシート状のレンズとして本を読む際のルーペにも使われる「フレネルレンズ」を3層重ねて敷き、各プロジェクターからの映像をフレネルレンズ上に結像させることで立体映像を実現しているという。フレネルレンズを使用した映像スクリーンは、東北大学大学院工学研究科が開発協力した。
プロジェクターの上にはスピーカーを60台配置。60台のスピーカーを協調的に動作させることで、視聴者はあたかもテーブル上の物体から音が出ているかのように錯覚する。
使用したプロジェクターの解像度はフルHD(1920×1080ピクセル)というが、そこまで精細な印象はない。これについてブースの担当者は「ブレンディングという、映像をややぼかすような処理を施している。ブレンディングすることでプロジェクター間の中間の視点映像を補完でき、少ないプロジェクター数で立体映像を実現している」と説明した。
視力が悪く、メガネをしている人の場合は「メガネを外して見てみると、映像がぼけてより立体感が得られる」とのアドバイスも。記者も実際にメガネを外して見てみたが、確かに細かいズレなどが分からなくなり、より立体的になった印象だった。
立体感を持たせつつ解像度を上げるには、プロジェクター自体の解像度の向上はもちろん、キャリブレーションの精度向上も必要だという。ニコニコ超会議2018への設置にも「かなりの時間をかけた」と苦労を明かす。
技術の応用にはまだ課題があるが、今後は野球やサッカーの俯瞰的な中継や観賞などに活用できそうだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
2
Anthropic、「Claude Opus 5」公開 Fable 5に迫る性能を半額で――サイバー安全策は緩和、拒否時は自動フォールバックも
-
3
「iPhone高騰」はこれからも続く? 中国CXMTに近づくApple、メモリ競合へのけん制が不発に終わりそうなワケ【後編】
-
4
「ニューロマンサー」実写ドラマ、Apple TV+で2027年1月配信開始へ
-
5
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
6
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
7
海外の新作バカゲー「電車アタック」にマンガ家が感心した理由 ブッ飛んだ内容と完成度の高さ、そして“日本”
-
8
「めっちゃカメレオン」公式Discord乗っ取り 担当者PCがマルウェア感染、管理者が全員BANに 現在は復旧
-
9
暑さ対策が熱い! 「猛暑対策展」で感じた、転んでもただでは起き上がらない日本人のエネルギー
-
10
スーパーに並んだ「ごちゃごちゃ生成AIポップ」が物議 “看板王”こと、きぬた歯科院長「これはアリ」
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR