「ニコニコ超会議2017」(4月29〜30日、千葉・幕張メッセ)に、立体映像の「初音ミク」が登場。平面の特殊なスクリーンに合計26台のプロジェクターから映像を投影することで、どの角度から見ても初音ミクが立体的に明るく見える。
NTTと東北大学のコラボレーションで生まれた立体映像表示技術を活用。スクリーンは投射された映像を明るく映し出せるという低消費電力技術「空間結像アイリス面方式」(東北大学)を採用する。
前後合計26台のPCからの映像をネットワークを介して同期し、多視点の複数の映像をぴったり重ね合わせている。プロジェクターは100ルーメンのパナソニック製プロジェクターを使用した。
担当スタッフは、「本来立体映像を滑らかに映すには、より多くのプロジェクターが必要になりますが、プロジェクターの並べ方を工夫することで26台に抑えています。今後はもっと大きなスクリーンでの表現に挑戦したいです」と説明する。
今回立体映像になったのは、「超歌舞伎」をモチーフにした着物姿の初音ミク。ゲームエンジン「Unity」のオリジナルキャラクター「ユニティちゃん」が激しく踊る姿も立体化している。
今後、この技術はテレビ電話などに活用されるという。担当スタッフは「この技術を応用することで、より臨場感のあるテレビ会議ができ、コミュニケーションがスムーズになると思います。数年ほどで実現できそうです」と話す。
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