ドコモのAIエージェント「マイデイズ」はGoogleやAmazonの対抗馬になるかもしれない(3/3 ページ)
開始時にはd系サービスやパートナーのスマートなサービスが56件そろう
マイデイズには、スマホにアプリを追加する感覚でさまざまなサービスを登録できる。アプリのメニューから「コンテンツ」を選択すると、「dTV」や「dマガジン」「dヒッツ」などドコモの“d系サービス”が表示される。月額料金については各サービスの利用形態に準ずる形だ。
同じアプリのメニューに並ぶ「登録中のメンバー」を選択すると、「食べログ」や「マクドナルド」「高島屋」「Jリーグ」などドコモにとってのパートナー企業が提供するサービスがそろっている。5月30日のローンチ時点では「コンテンツ」と「メンバーのサービス」を合わせて56件になる見込みだ。
ドコモではマイデイズに対応するコンテンツを開発するためのAPIを公開しているので、今後はより多くのサービスが追加されるだろう。ドコモではパートナーに提供するAPIに、6種類の異なる“声のデータベース”を提供している。
飯野氏によれば「6種類の声からサービスのイメージに合うものを選ぶことができる」そうだ。またパートナーが自前で用意した声優などによるカスタムボイスを使うこともできるらしい。
マイデイズのサービスはdアカウントを取得していて、OSなどプラットフォームの条件さえ満たしていれば誰でも無料で使うことができるが、看板に掲げる先読みサービスをスマホやタブレットの通知機能を使って「プッシュ」してくれるサービスは月額100円の有料提供になっている。
大場氏によると、有料プランを設けた理由はiコンシェルでも提供していたAIエージェントによるプッシュ通知サービスが好評だったからだという。しかし、AIエージェントを便利なものとしてユーザーに印象付けるためには、プッシュ通知のように他にない便利なサービスを積極的に使ってもらうことが大事。
100円とはいえ、無料サービスに対する有料サービスの壁ができていることはやや残念に思う。ユーザーの反響を見ながら、便利な機能については広く体験できる環境を検討してほしいところだ。
今後はマイデイズを搭載するスマートデバイスが出てくる可能性も
ハードウェアの連携についてもマイデイズのSDKが公開されている。先駆けてこれを搭載したスマートデバイスとして、ドコモの発表会ではソニーモバイルのスマートイヤフォン「Xperia Ear Duo」が紹介されていた。
Xperia Ear Duoにはソニー独自の「Assistant for Xperia」やLINEの「Clova」、「Googleアシスタント」「Siri」との連携機能が搭載されている。これにマイデイズも加わる格好だ。本体側面のタッチセンサーリモコンをタップしてマイデイズを呼び出し、音声入力による操作が可能になるという。
また、ドコモは発表会で、今後大手建材メーカーのYKKとパートナーシップを組んで「AIエージェントのマイデイズを搭載するスマートドア」を開発する計画があることも明らかにした。
商品化の目標は2020年。洗面台やお風呂場、玄関にガレージなど家じゅう至る所に“AIドア”があれば、AIエージェントとの距離感が縮まり、身近なものになりそうだ。
筆者も今回の取材の際にマイデイズのデモンストレーションを体験してみたが、そのレスポンスが機敏だったこともさることながら、AIエージェントに尋ねた答えがスマホやタブレットの画面ですぐに確認できるところが便利であることを再認識した。
スマホの場合、音声コマンドをどれぐらい離れたところから話しかけて認識してくれるのかも気になるところだが、ドコモでは大体の到達距離は3メートル前後が標準としているようだ。その正確さと利便性をさらに高めるため、ドコモでは今年の1月に「シンプルマイク01」というアクセサリーも発売している。今後もスマホ・タブレットを中心にマイデイズをより便利に使えるアクセサリーが充実してくることにも期待したい。
マイデイズが日本語の認識力だけでなく、日本人の生活スタイルにフィットできるAIエージェントに育ってくれば、GoogleアシスタントやAmazonのAlexa、Siriなど海外生まれのAIエージェントにとって「最強の対抗馬」になれると思う。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
体当たりッ!スマート家電事始め
スマート家電の機能を使いこなせるようになれば、私たちの生活は豊かなものになるのだろうか? 実際の製品に可能な限り触れ、体験しながら、読者目線に立って攻略法を見つける新連載。執筆はAVライター山本敦氏。
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
2
Anthropic、「Claude Opus 5」公開 Fable 5に迫る性能を半額で――サイバー安全策は緩和、拒否時は自動フォールバックも
-
3
「iPhone高騰」はこれからも続く? 中国CXMTに近づくApple、メモリ競合へのけん制が不発に終わりそうなワケ【後編】
-
4
「ニューロマンサー」実写ドラマ、Apple TV+で2027年1月配信開始へ
-
5
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
6
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
7
海外の新作バカゲー「電車アタック」にマンガ家が感心した理由 ブッ飛んだ内容と完成度の高さ、そして“日本”
-
8
「めっちゃカメレオン」公式Discord乗っ取り 担当者PCがマルウェア感染、管理者が全員BANに 現在は復旧
-
9
暑さ対策が熱い! 「猛暑対策展」で感じた、転んでもただでは起き上がらない日本人のエネルギー
-
10
スーパーに並んだ「ごちゃごちゃ生成AIポップ」が物議 “看板王”こと、きぬた歯科院長「これはアリ」
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR