「イベント会場は魔物」 ドワンゴが語る、バーチャルキャラをリアルに“召喚”する方法とその注意点(1/3 ページ)
世間ではバーチャルYouTuber(VTuber)が話題だが、動画サービス「niconico」を運営するドワンゴは、こうしたバーチャルキャラクターをリアルに“召喚”するさまざまな試みをしてきた。
初音ミクのライブでは透過スクリーン+プロジェクターで、等身大のミクさんの映像を投影していたが、最近ではリアルイベント「ニコニコ超会議2018」に設置した「バーチャルYouTu”BAR”」ブースが記憶に新しい。
透過有機ELディスプレイにバーチャルキャラの上半身を投影し、バーカウンターを模したステージ上で来場者とリアルタイムで会話できるようにした。人気VTuberが出演するとあって多くのファンが集まった。
これらのイベント演出や、AR/VR開発全般を担当してきた元ドワンゴの岩城進之介さんが、8月24日にゲーム開発者イベント「CEDEC 2018」で、バーチャルキャラをリアルに“召喚”する方法を語った。岩城さんは、初音ミクと歌舞伎役者の中村獅童さんが共演する舞台「超歌舞伎」や、入学生全員がVRヘッドマウントディスプレイを装着して臨むN高等学校の「VR入学式」「MR入学式」なども担当。今は7月にドワンゴが共同設立したVRの新会社バーチャルキャストでCTO(最高技術責任者)を務めている。
岩城さんは「イベント会場は魔物」と繰り返し強調する。バーチャルキャラを使ったイベントは大掛かりな機材や設備が必要になることも多い。イベントを成功に導くコツと注意すべき点は。
「凝った技術」は目的ではない
イベントや生放送にバーチャルキャラを登場させる上で、まず考えるのが「来場者や視聴者にどう楽しんでもらうか」(岩城さん)だ。「(バーチャルキャラを使うことは)技術的に面白いので凝ったことをやってしまいがちだが、お客さんが置いてけぼりになってしまう」可能性がある。技術を追っていると見失ってしまいがちだが、お客さんに楽しんでもらうという本来の目的は忘れてはいけないという。
その上で、自分たちがやりたいことにはどんな技術が必要かを選定する必要がある。岩城さんは(1)キャラの動き(モーションキャプチャー)、(2)キャラの出現方法(ディスプレイ)、(3)キャラを演じる演者の演出、(4)イベント全体の成立(全体設計と運用)の4要素で考える。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
2
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
3
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
4
はてな、11億円流出の調査報告書を公開 偽警察、口外禁止、残業・休出200時間超、孤立……ほころびが連鎖
-
5
Z世代に聞く次の流行、「AIイラスト」が1位に 「Claude Code」も上位
-
6
東野圭吾さん死去、Xなどで追悼相次ぐ 「ガリレオ」など数々の人気作、エンジニアから転身
-
7
NVIDIAやMicrosoftなど30社超、オープンAIの防御ツール共同開発の「Open Secure AI Alliance」設立
-
8
「あ、その情報メモしたい!」を叶えるワイヤレスイヤフォン、Nothing「Ear (3a)」
-
9
有識者はGoogleやX、Meta、ドワンゴを名指しで批判……総務省、偽広告や誹謗中傷に発信・拡散前の対策求める
-
10
暑さ対策が熱い! 「猛暑対策展」で感じた、転んでもただでは起き上がらない日本人のエネルギー
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR