ソフトバンク、Pepperに次ぐ「Whiz」発表 自律走行する清掃ロボット
ソフトバンクロボティクスは11月19日、オフィスや業務フロア向けの清掃ロボット「Whiz」(ウィズ)を発表した。月額2万5000円(税別、5年間)のレンタルプランで来年3月以降に提供を始める。人型ロボット「Pepper」に続く、同社の2種類目のロボットだ。
主にカーペットなどの床の清掃を目的とした自律走行ロボット。最初に人間が手押しで清掃エリアの地図データを作成・記憶させる。一度清掃ルートを記憶すると、後はスタートボタンを押すだけで記憶した地図データを基に清掃ルートを自律走行する。スピードは時速2.5キロほど。
同社の吉田健一事業推進本部長は「メーカー側の設定やプログラミングが不要で、誰でもルートを覚えさせられるのが特徴」とアピールする。
清掃ルート上に障害物があっても、Whizに搭載するLidar(Light Detection and Ranging)など複数のセンサー、カメラが検知して回避する。1回の充電で約3時間稼働でき、約1500平方メートルを清掃できるという。清掃状況はクラウド上で管理。スマートフォンで「バッテリー残量が少ない」「ルート上に障害物があるために掃除できない場所があった」といった情報を確認できるようにする。
ターゲットは、ビルのテナント会社、ホテル、介護施設の他、清掃会社やビルメンテナンス会社も想定。労働力不足の解消、コスト削減につながるとしている。導入台数の目標は非公表。
ソフトバンクロボティクスの戦略は
これまでソフトバンクロボティクスは、人型ロボット「Pepper」を展開。2015年7月に一般モデル、同年10月に法人向けモデル「Pepper for Biz」を発売した。法人モデル(36カ月のレンタルプラン)を発売直後から導入している企業は今年10月に契約満了を迎え、更新するかを決めるタイミングだ。
契約を更新する企業の少なさを危惧する報道もあるが、同社の冨澤文秀社長は「具体的な数字は言いづらいが、10月から1カ月間の実績値として、皆さんが想定される数倍が継続利用を決めており、非常に満足した数字が出ている」と説明する。
そうした一方、ソフトバンク傘下の企業と連携し、新型ロボットも投入していく。Pepperに次ぐWhizは、ソフトバンク・ビジョン・ファンドが出資しているAI(人工知能)ベンチャーのBrain Corporation(米国サンディエゴ)と共同開発した。
ソフトバンクグループは、各業界のナンバーワンの企業を手元に集める組織モデル「群戦略」を掲げ、ビジョン・ファンドを通じて出資を加速させている。冨澤社長は「(ソフトバンクグループの)ファミリー企業の技術を活用し、時代のニーズとマッチしたタイミングでさまざまな分野でロボットを開発していきたい。既にいくつか計画もある」と自信を見せた。
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