Adobe MAX Japan 2018
「かわいい明朝体作りたかった」 制作者が明かす「貂明朝」と新フォント「貂明朝テキスト」の裏話(1/2 ページ)
アドビシステムズが11月20日に発表した「貂明朝(てんみんちょう)テキスト」は、2017年に登場した「貂明朝」をベースに作られた新しい和文フォントだ。2つを並べてみると、ひらがなとカタカナがアレンジされているのが分かる。しかし、貂明朝が持つ「かわいらしさ」は、しっかりと貂明朝にも反映されているように見える。
同じようで違う新しいフォントを作った狙いはどこにあるのか。制作者の西塚涼子さん(アドビシステムズ 日本語タイポグラフィ チーフ タイプデザイナー)が、横浜市で開かれたクリエイター向けイベント「Adobe MAX Japan 2018」で、制作のきっかけを明かした。
かわいい貂明朝を「本文向け」に
貂明朝を作ったのは、「かわいい明朝が作りたかった」からと西塚さんは言う。「明朝体といえば、先端がとがっていて、美しくて、流麗で、小説を流れるように読める書体。そうではない明朝があってもいいのではないかと考えた」(西塚さん)
「もったりとした筆遣いで、少し墨がたまったようなところ」を取り入れるなど、手書きの要素を明朝体と融合。少し文字の重心を下げたり、丸みを持たせたりと、小振りながらも主張の強い文字に仕上げたという。
西塚さん自身の貂明朝に対する印象は、「かわいいが、本文で使うにはやや癖のあるフォント」。しかし17年に発表してみると、ブログなど長い文章に利用するユーザーが多く、本文にも貂明朝の需要があることが分かったという。そこで、長文でも読みやすいスタイリッシュな貂明朝――「貂明朝テキスト」の制作が始まった。
統一感を持たせるため、漢字は貂明朝のままにし、ひらがなとカタカナをアレンジ。「クラシックなフォント」のフォルムを取り入れ、文字をやや太くすることでしっかりとした印象に仕上げた。
さらに、ひらがなの「ま」なら「貂明朝では縦線が猫背のようになっているが、貂明朝テキストではオーソドックスな縦線に変える」(西塚さん)など、一文字一文字に工夫を凝らした。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
GMO、ランサム被害にあった顧客に新しいPC提供へ 犯行グループは1人の顧客情報公開か
-
2
NECのルータ「Aterm」、PHP脆弱性の影響なし 設定画面URLの「.php」は無関係
-
3
GMO、不正アクセス実行犯の手がかりに懸賞金 1億5000万円規模
-
4
「楽天トラベル」に不正アクセス 顧客情報最大約260万件など流出か 予約者約3.6万件のクレカ情報も
-
5
GMO、攻撃者の公開情報に「アクセスは絶対に控えて」 悪質な拡散者には法的措置を準備
-
6
Google、プライバシーポリシーに「Gmail」「Googleフォト」のデータを広告に使う例外を追加 回避方法は
-
7
メアドを検索→AIで“その人専用フィッシングメール”を生成する手法、クリック率が約2.7倍に 7000人以上で実験
-
8
「自分の個人情報が漏えいした……どうすれば?」 IPAが対処法公開
-
9
タイムズカー、お見舞金3000円の算定基準は? パーク24に聞いた
-
10
GMO不正アクセス、犯人側は「27日に顧客のPC攻撃」予告 GMOが端末回収、ホワイトハッカーが解析中
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR