Google、中国向け検閲可能検索サービス「Dragonfly」を断念か──The Intercept報道
米Googleの「Project Dragonfly」が、このプロジェクトをめぐる社内分裂の深刻化の結果、実質的に終了したと、米The Interceptが12月18日(現地時間)、この件に詳しい2人の情報源の話として報じた。
Dragonflyについては、The Interceptが8月にGoogleの匿名従業員の談話および入手した内部文書に基づいて報じた。Googleが検索の中国市場に再参入するために、中国Baidu(百度)の検索サービス同様に、中国政府による検閲と検索結果のフィルタリングを可能にするとされていた。
この報道でプロジェクトの存在を初めて知った社内外から激しい反発が起き、米下院での11日の公聴会でもDragonflyについての質問が繰り返された。
スンダー・ピチャイCEOは、このプロジェクトの存在は認めたが、一貫して「まだ検討の段階」としていた。
The Interceptによると、Googleは2008年に買収した中国のポータルサイト265.comを中国ユーザーの検索アクティビティなどを収集する“ハニーポット”として使い、そのデータをDragonflyチームに解析させていたという。
プロジェクトの存在を8月の報道で知ったGoogleのセキュリティ&プライバシーチームが幹部に強く抗議し、その後Dragonflyのプロジェクトチームのメンバーは265.comのデータではなく、グローバルな検索データをプロジェクトで使うよう命じられたと情報筋は語った。これにより、プロジェクトは「進行が止まり」、多数のエンジニアがインドやインドネシアなど中国以外の国での検索サービスプロジェクトに異動したという。その結果、プロジェクトは実質的に終了したとしている。
Googleが中国市場への再参入を断念したかどうかは不明だ。ピチャイ氏は公聴会後のThe Washington Postのインタビューで、あらゆる地域でサービスを提供するための検討を続けると語っている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
「Xが情報収集に役立たない……」熊本地震で不満の声続出 「Twitterを返して」
-
2
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
3
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
4
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
5
はてな、11億円流出の調査報告書を公開 偽警察、口外禁止、残業・休出200時間超、孤立……ほころびが連鎖
-
6
Z世代に聞く次の流行、「AIイラスト」が1位に 「Claude Code」も上位
-
7
携帯各社、熊本の一部で通信障害 震度7の地震で 他社回線につながる「JAPANローミング」開始【追記】
-
8
東野圭吾さん死去、Xなどで追悼相次ぐ 「ガリレオ」など数々の人気作、エンジニアから転身
-
9
NVIDIAやMicrosoftなど30社超、オープンAIの防御ツール共同開発の「Open Secure AI Alliance」設立
-
10
農水省の“クソダサ”ポスター話題 「AIよりよっぽど良い」の声も 担当者に狙いを聞いた
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR