クラウドファンディング、製品来ないまま倒産 支援金はどうなる? 運営元「Makuake」に聞いた
クラウドファンディングを行っていた企業が、支援者に製品を届けないまま破産手続きを始めた――そんな問題が、クラウドファンディングサイト「Makuake」利用者に波紋を呼んでいる。
問題になったのは、同サイトに掲載されているいびき防止グッズ「イビキトリーナ」のプロジェクト。1件でも支援があれば成立し、利用者に必ずリターンが届く「All in型」(即時支援型)のプロジェクトで、輸入貿易事業などを行うアスタイルが2018年6月から支援を募り、目標金額の50万円を大きく上回る547万6950円を、337人の支援者から調達していた。
製品の発送はもともと18年11月末の予定だったが、アスタイルは11月13日にMakuake上で「生産は完了しているが、Bluetooth認証の取得に時間がかかっている」として発送の延期を告知。12月に入ると「間もなく認証登録が完了する」と案内し、同月18日に「年明けの便で中国から輸送される予定」と発表していたが、その後の状況は明らかになっていなかった。
そして19年2月、支援者に東京地裁からアスタイルの破産を知らせる通知が届き、ネット上では「支援金は戻ってこないのか」「詐欺ではないのか」などと不安の声が上がっていた。
Makuakeの対応は?
運営元であるMakuakeは、12月中旬から支援者に連絡するようアスタイルに促していたが、1月中旬以降連絡がつかない状態に。Makuakeによればメールや電話、登録住所への訪問を行ったが、コンタクトを取ることはできず、破産についてもまずは支援者からの問い合わせで把握したという。
【編集履歴:2019年2月25日午後4時45分 Makuakeより取材時の説明に誤りがあったとの連絡を受け、対応までの経緯について本文を一部修正しました】
アスタイルからMakuakeに連絡があったのは19年2月21日。破産手続き開始の報告と、支援者への謝罪などを伝える内容だった。これを受け、Makuakeは支援者への対応について同日中に検討を開始。翌22日に同社から支援金を全額返金することを決め、18時過ぎに支援者へ連絡を行った。「アスタイルから製品が発送される可能性はないと見ているが、発送があった場合も、弊社からの返金は行う」(Makuake)
Makuakeによれば、クラウドファンディングプロジェクトの実行者が破産したケースは今回が初めて。「イレギュラーな出来事だったため、支援者への対応が遅くなってしまった」(Makuake)。同社では掲載プロジェクトの事前審査も実施しているが、審査時点で経営状況に疑問は抱かなかった。
今後はプロジェクトの審査内容を改善し、実行者との連携を強化することで、再発防止に努めるとした。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
2
Anthropic、「Claude Opus 5」公開 Fable 5に迫る性能を半額で――サイバー安全策は緩和、拒否時は自動フォールバックも
-
3
「iPhone高騰」はこれからも続く? 中国CXMTに近づくApple、メモリ競合へのけん制が不発に終わりそうなワケ【後編】
-
4
「ニューロマンサー」実写ドラマ、Apple TV+で2027年1月配信開始へ
-
5
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
6
海外の新作バカゲー「電車アタック」にマンガ家が感心した理由 ブッ飛んだ内容と完成度の高さ、そして“日本”
-
7
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
8
「めっちゃカメレオン」公式Discord乗っ取り 担当者PCがマルウェア感染、管理者が全員BANに 現在は復旧
-
9
暑さ対策が熱い! 「猛暑対策展」で感じた、転んでもただでは起き上がらない日本人のエネルギー
-
10
スーパーに並んだ「ごちゃごちゃ生成AIポップ」が物議 “看板王”こと、きぬた歯科院長「これはアリ」
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR