Google従業員、「妊婦は感情的になる」などの問題発言に対処しない人事部を社内メモで告発
「産休が明けても、Googleにはもう戻りません。その理由を説明します」というタイトルのメモが米Googleの社内電子掲示板に投稿され、1万人以上のGoogler(Googleの従業員)が読んだと、このメモを入手した米Motherboardが8月5日(現地時間)に報じ、そのメモを転載した。
このメモは、現在産休中のGoogle従業員が、妊婦について差別的な発言をした上司を人事部に報告してから上司から受けた嫌がらせや人事部による対処方法について、細かく経緯を説明したもの。Motherboardが公開したメモでは、人名や部署名は伏せられている。
メモを書いた女性従業員は、問題発生までは5人の部下を持つマネジャークラスで、上司(女性)からの評価も高かった(メモの最後に評価が添付されている)。だが、この女性の部下の1人で妊娠経験のある従業員について、上司が「妊婦は感情的になりやすいので扱いにくい」などと不適切な発言をしたため、人事部に報告した。その直後から上司の態度が激変し、プロジェクトを拒否したり、あからさまに無視したり、人前で辱めたりするようになったという。
そうした問題を人事部に報告したところ、上司の態度は不適切だと認めたものの、明らかな報復だという証拠はないので公式な調査はできないと言われた。そのうちに本人も妊娠し、ストレスで健康も害し始めたので別のチームにマネジャーとして異動した。だが、新たな上司(女性)は、就任直後の産休は「チーム全体にストレスを与える」と言った。また、体調悪化により予定より早く産休に入りたいと申し出たところ、上司は自分が妊娠したときは帝王切開で息子を出産する前日まで働いたと言い、他のチームの面接を受けるよう促した。
この女性はメモの冒頭で、「私がこのメモをシェアするのは、Googleの差別、嫌がらせ、報復への対処方法は改善の必要があると主張したいからだ。また、同じ体験をした女性に、1人ではないと知ってほしいからでもある」と書いている。
GoogleはMotherboardに対し、「Googleは、職場での報復を禁止しており、非常に明確なポリシーを公開している。嫌がらせに関する申し立てが他の従業員に知られないように、匿名を含む多様な報告チャンネルを設けている。また、報復についての申し立てについてはすべて調査している」という声明文を送った。
メモを投稿した当人は、Motherboardへのコメントを拒否した。
Googleでの差別や報復について報じられたのはこれが初めてではない。2018年11月にハラスメント対策などを求めるデモを主催した従業員のうちの2人が、いずれも職場での報復に耐えきれずに退社している。
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