これからのAIの話をしよう(教育編)
「日本の英語学習は非効率」 アイスランド人が日本向け英語学習システムを作ったワケ(1/3 ページ)
さまざまな領域で進むAI活用の波が、教育業界にも押し寄せている。日本ではatama plusやCOMPASSなどのスタートアップがAIを活用し、ユーザーの学習状況に合わせて学習をパーソナライズするサービスを手掛け、注目を集めている。
しかし教育業界には古くからの慣習なども残っており、本格的な普及には至っていないのが現状だ。
こうした中、日本のビジネスパーソンになじみ深い「TOEIC」(国際コミュニケーション英語能力テスト)に目を付けたのが、AI搭載の英語学習システム「cooori」(コーリ)を提供するコーリジャパンだ。
創業者のアルナ・イェンソンCTOは、日本語の学習に苦労した自身の経験を基に、語学学習にAIを活用しようと決断。日本でAIを研究するうちに、日本企業向けにTOEICの学習システムを開発することを決めたという。
coooriではどのようにAIを活用しているのか。また、同社の取締役を務める豊田工業大学シカゴ校前学長の古井貞煕氏(東京工業大学名誉教授)に、日本のAI業界を取り巻く状況を聞いた。
教育業界にもAIの波
まずは、日本の教育業界におけるAIやデータ活用の流れを確認したい。
経済産業省が6月に公開した「『未来の教室』とEdTech研究会-第2次提言」(PDF)では、「AIやデータの力を借りて、一人ひとりに適した多様な学習方法を見出し、従来の一律・一斉・一方向型の授業から、EdTechを用いた自学自習と学び合いへと学び方の重心を移すべき」と指摘されている。
従来の教育では、画一的な教材を利用して1人の教師が多数の生徒を教える形が一般的だった。今は成績や学習の履歴、間違えた問題や回答に掛かった時間などのデータを活用することで、AIが生徒一人ひとりに最適化した学び方を提示できるようになってきている。
しかし、学校教育を抜本的に変えていくには時間が掛かる。コーリジャパンはTOEICに取り組む日本企業に特化することで、ビジネスチャンスをつかもうとしているというわけだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
これからのAIの話をしよう
いま話題のAI(人工知能)には何ができて、私たちの生活に一体どのような影響をもたらすのか。AI研究からビジネス活用まで、さまざまな分野の専門家たちにAIを取り巻く現状を聞いていく。
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
2
Anthropic、「Claude Opus 5」公開 Fable 5に迫る性能を半額で――サイバー安全策は緩和、拒否時は自動フォールバックも
-
3
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
4
「iPhone高騰」はこれからも続く? 中国CXMTに近づくApple、メモリ競合へのけん制が不発に終わりそうなワケ【後編】
-
5
「ニューロマンサー」実写ドラマ、Apple TV+で2027年1月配信開始へ
-
6
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
7
海外の新作バカゲー「電車アタック」にマンガ家が感心した理由 ブッ飛んだ内容と完成度の高さ、そして“日本”
-
8
「めっちゃカメレオン」公式Discord乗っ取り 担当者PCがマルウェア感染、管理者が全員BANに 現在は復旧
-
9
暑さ対策が熱い! 「猛暑対策展」で感じた、転んでもただでは起き上がらない日本人のエネルギー
-
10
スーパーに並んだ「ごちゃごちゃ生成AIポップ」が物議 “看板王”こと、きぬた歯科院長「これはアリ」
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR