よくわかる人工知能の基礎知識
AIとドローンで在庫管理、シフト表を自動作成 知られざる小売業界のAI活用術(3/4 ページ)
画像認識で総菜の種類を判定
小売店の店頭で画像認識を活用した試みとしては、米Amazon.comの「Amazon Go」が有名だろう。
Amazon Goでは、レジに並ぶという概念が存在しない。スマートフォンのアプリをかざして入店すると、その後の顧客の動きを店舗内に設置された無数のカメラとセンサーが把握して、顧客が手に取った商品を「バーチャルカート」に追加。顧客がそのまま店の外へ出ていくと、カート内の商品が決済されるという仕組みだ。店舗は人件費を節約でき、顧客はレジに並んだり決済したりする手間を省ける。
同様の無人店舗は、Amazon以外の大手小売りチェーンやテクノロジー企業も研究を重ねており、一大トレンドとなりつつある。ロボットを使って、陳列棚への品出しまで自動化しようとする企業もいるほどだ。
他にも、オペレーションの一部を自動化しようとする取り組みは多い。例えば防犯カメラの映像をリアルタイムで解析し、レジに長い列ができていたら、スタッフの応援を呼ぶアラートを自動で発信するといった具合だ。
日本でも福井県内でコンビニチェーンを展開する大津屋が、計量器大手のイシダと共同で、AIの画像認識で総菜の種類を把握するシステムを共同開発している。
このシステムはコンビニの店頭に置かれることを想定したもので、AIが顧客の選んだ総菜の種類と重さを判定し、バーコードを印字してくれる。バーコードをレジでスキャンすると、会計が行われる仕組みだ。このように、AIによる業務効率化は国内外で進んでいる状況だ。
管理業務を行う「ロボット店長」が誕生?
Amazon Goのような無人店舗は、小売店舗の一つの完成形といえるかもしれないが、全ての業務をAIやロボットに代替させることは現時点では難しい。しかし、AIには得意な領域が複数ある。実際に、管理業務をAIに任せてしまおうという動きは業界内でも見られる。言うなれば、AIに「ロボット店長」になってもらうわけだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
よくわかる人工知能の基礎知識
いまや毎日のようにAI(人工知能)の話題が飛び交っている。しかし、どれほどの人がAIについて正しく理解し、他人に説明できるほどの知識を持っているだろうか。本連載では「AIとは何か」といった根本的な問いから最新のAI活用事例まで、主にビジネスパーソン向けに“いまさら聞けないAIに関する話”を解説していく。
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
GMO、ランサム被害にあった顧客に新しいPC提供へ 犯行グループは1人の顧客情報公開か
-
2
NECのルータ「Aterm」、PHP脆弱性の影響なし 設定画面URLの「.php」は無関係
-
3
GMO、不正アクセス実行犯の手がかりに懸賞金 1億5000万円規模
-
4
「楽天トラベル」に不正アクセス 顧客情報最大約260万件など流出か 予約者約3.6万件のクレカ情報も
-
5
GMO、攻撃者の公開情報に「アクセスは絶対に控えて」 悪質な拡散者には法的措置を準備
-
6
Google、プライバシーポリシーに「Gmail」「Googleフォト」のデータを広告に使う例外を追加 回避方法は
-
7
So-net、会員情報約259万件が漏えい 一部メールサービスではパスワードも流出
-
8
メアドを検索→AIで“その人専用フィッシングメール”を生成する手法、クリック率が約2.7倍に 7000人以上で実験
-
9
「自分の個人情報が漏えいした……どうすれば?」 IPAが対処法公開
-
10
GMO不正アクセス、犯人側は「27日に顧客のPC攻撃」予告 GMOが端末回収、ホワイトハッカーが解析中
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR