安倍首相の「うちで踊ろう」動画、”事前確認なし”は問題か?(2/3 ページ)
一般的に、著作物を用いた二次創作物を著作権者の許諾なしに公開する行為は、著作権法に抵触する可能性が高い。
一方、著作権侵害というのは一部を除いて親告罪に当たるものだ。実際に著作権侵害が起きていても、被害者が告訴しなければ検察官などは公訴を起こせないこともある。
今回の場合、オリジナル動画の権利者である星野さんは、安倍首相の動画を含め、他の二次創作動画についても問題視しているようには見えないため、当事者以外が目くじらを立てる必要もないだろう。「うちで踊ろう」については、そもそもコラボやカバーを推奨するといった書きぶりだった。
昨今は、アーティスト自身がオーディエンスに対し、ライブの模様を写真や動画でSNSに投稿して拡散を促すことも多い。
ライブの写真や動画を投稿するのも、厳密にいえば著作権、著作隣接権、プロモーション権、肖像権など複数の権利を侵害している可能性大なのだが、今はソーシャルメディア全盛期だ。撮影禁止で締め付けるより、SNSでの拡散によるプロモーション効果を狙う場合もある。“容認された利用”を促す方が、結果的にはビジネス上の利益を得られる、との判断によるものではないのか。
「うちで踊ろう」は、拡散されることで在宅意識の啓蒙(けいもう)を図るものだと考えられる。彼の意図した通りの結果にはなっているのではないか。もちろん、公序良俗に反するものは本人の意図するところではないだろうが……。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
2
Anthropic、「Claude Opus 5」公開 Fable 5に迫る性能を半額で――サイバー安全策は緩和、拒否時は自動フォールバックも
-
3
「iPhone高騰」はこれからも続く? 中国CXMTに近づくApple、メモリ競合へのけん制が不発に終わりそうなワケ【後編】
-
4
「ニューロマンサー」実写ドラマ、Apple TV+で2027年1月配信開始へ
-
5
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
6
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
7
海外の新作バカゲー「電車アタック」にマンガ家が感心した理由 ブッ飛んだ内容と完成度の高さ、そして“日本”
-
8
「めっちゃカメレオン」公式Discord乗っ取り 担当者PCがマルウェア感染、管理者が全員BANに 現在は復旧
-
9
暑さ対策が熱い! 「猛暑対策展」で感じた、転んでもただでは起き上がらない日本人のエネルギー
-
10
スーパーに並んだ「ごちゃごちゃ生成AIポップ」が物議 “看板王”こと、きぬた歯科院長「これはアリ」
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR