中国で巻き起こる“ダメマスク狂騒曲” テクノロジーで粗悪品を規制も、穴をすり抜け流通(4/4 ページ)
日本で安全な中国製マスクを買うには?
ただし、日本の一般消費者の多くは中国語を読めず、読める人もホワイトリストとブラックリストをサイトから見つけ出すのは難しい。筆者ですら、中国政府が指定するリストをネット上から見つける作業にはものすごく苦労した。日本の消費者が、マスクの製造元を確認し、リストと逐一突き合わせて安全性を確かめるのは現実的ではなく、自己防衛のための活用はできないだろう。
そこで、マスクを中国から買う必要がある時に、確実に当たりのマスクを買う方法をお伝えしよう。中国向けのECサイトには、中国の基準を満たしたまともな品質の商品が流れている。Alibabaいわく、法人向けECプラットフォームの「Alibaba.com」には、国外でも粗悪品の販売を防ぐシステムが働いている。またAlipayには、在外華人(国外に移住している中国人)向けに、Alibabaの個人輸入サイト「AliExpress」の商品ページにアクセスできる機能があり、ユーザーはそこで中国産の品質保証のマスクを買うことができる。日本人はAlipayユーザーと協力すれば、届くまで時間はかかるが、確実に品質基準に達したマスクを買えるだろう。
それでも、ダメマスクは国外に出回ってしまう
話を戻すと、中国の企業や政府は、ECサイトのフィルタリング、マスクの信用性を担保するブロックチェーン、一部経営者の横暴を防ぐための信用スコア――といった最新のテクノロジーを駆使し、中国国内での粗悪品マスクの流通阻止において一定の成功を収めた。
しかし、企業だけでなく一般層までが“家庭内手工業”によるマスクの製造・輸出に手を出し始めた結果、こうした最新テクノロジーの網に引っ掛からず、中国国外にダメマスクが届いている現実があるのは確かだ。こういった事情は、あまりよろしくはないが興味深い。ダメマスクが日本でも出回っている背景には、国内に出回るモノは厳しくチェックする一方、国外に輸出する商品のチェックはどうしても甘くなってしまう、中国の体質があるのだろう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
2
Anthropic、「Claude Opus 5」公開 Fable 5に迫る性能を半額で――サイバー安全策は緩和、拒否時は自動フォールバックも
-
3
「iPhone高騰」はこれからも続く? 中国CXMTに近づくApple、メモリ競合へのけん制が不発に終わりそうなワケ【後編】
-
4
「ニューロマンサー」実写ドラマ、Apple TV+で2027年1月配信開始へ
-
5
海外の新作バカゲー「電車アタック」にマンガ家が感心した理由 ブッ飛んだ内容と完成度の高さ、そして“日本”
-
6
「めっちゃカメレオン」公式Discord乗っ取り 担当者PCがマルウェア感染、管理者が全員BANに 現在は復旧
-
7
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
8
暑さ対策が熱い! 「猛暑対策展」で感じた、転んでもただでは起き上がらない日本人のエネルギー
-
9
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
10
スーパーに並んだ「ごちゃごちゃ生成AIポップ」が物議 “看板王”こと、きぬた歯科院長「これはアリ」
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR