VOCALOIDじゃない「初音ミク NT」は何が違う? 現役ユーザーが詳細レビュー(2/5 ページ)
ピッチカーブが手描きできるという奇跡
歌声合成ソフトで歌声を作り上げていく際にはほとんどの場合、ピッチ(音の高さ)を操作する。「サビの高音に入る前にはしゃくりあげ」「ロングトーンの後半ではビブラートをかけて」という、人間が喉でやっている操作をエディタ上で再現する作業だ。
旧Piapro Studioのピッチは、MIDIという昔からDTMの世界で使われ続けている楽譜データ(厳密には電子楽器用の共通規格)の操作と似た方法でコントロールする。一般的なDTMerならなじみの深い方法だ。
しかし、この方法はあまり直感的ではない。私はこの方式があまりに苦手すぎて、毎度別の方法でピッチを編集している。
旧Piapro Studioエディタ上にはピッチの動きを示すピッチカーブが表示されるのだが、ピッチを書き換えるときには、ピッチカーブではなく画面下のエリアでパラメーターを操作して間接的にピッチを描く仕組みだった。
「目の前にピッチカーブがあるのになぜ……?」とずっと思っていた。
新Piapro Studioでは、このピッチカーブを直接編集できる。感覚的で個人的には高評価。操作性は好みが分かれるが、従来の方法がやりやすい人は今まで通りの方法で操作できる。選択肢が多いことはいいことだ。
ピッチカーブを直接操作する方法は名古屋工業大学と音声ベンチャー「テクノスピーチ」による歌声合成ソフト「CeVIO」をはじめさまざまなソフトで採用されているため目新しくはない。この機能の有無は操作性を大きく変える。これだけのためだけに新Piapro Studioに乗り換える可能性もあり得る。私はそうする。
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