VOCALOIDじゃない「初音ミク NT」は何が違う? 現役ユーザーが詳細レビュー(3/5 ページ)
波形のリアルタイム表示
絵を描くときには当然、絵を見ながら描くわけだが、歌声を合成する際には波形を見ながら編集するのは難しかった。VOCALOIDでも最近まで出力波形が見えないまま歌声を編集していたのだ。
子音の長さを調節しようにもどれくらいの長さなのか見えないし、音量を操作するにももとの波形が見えなくては音量が分からないという状況だった。もちろん音は再生されるので耳で聞いて良いなら問題はないのだが。
新Piapro Studioには出力波形のリアルタイム表示機能が備わっている。耳で聞いて「ここはちょっと発音タイミングが早いかもしれない」「音量に謎のブレがあるけど耳ではどこにあるか正確に分からない」と悩んでいる暇があったら、波形を見て直したほうが速い場合もある。いらないところで悩む必要は無い。
また、地味だが、子音の長さとは別に母音の立ち上がりもコントロールできるのがかなり良い。これも波形として見て取れるため、効果が分かりやすい。
母音の立ち上がりが曲に合っていないと「歌声がヌメヌメしている」「逆にはっきりしすぎて聞き取りづらい」ということになりがちだ。個人的には合成音声の一番納得のいかないところだ。これまでは、CeVIOやSharpkeyといったごく限られた歌声合成でしかコントロールできなかった。
直したいのに直せない状況がずっと続いていたので、純粋にかなりうれしい機能だ。逆に「今までやってた作業、効果があるつもりだったけど波形変わってないな」ということも分かってたまに落ち込む。
出力音声の波形表示は、商業ソフトとしてはかなり珍しい機能だ。私の知る範囲では2018年発売のVOCALOID5以外にない。操作の結果が見た目で分かるため、自信をもってテキパキと作業ができる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
GMO、ランサム被害にあった顧客に新しいPC提供へ 犯行グループは1人の顧客情報公開か
-
2
NECのルータ「Aterm」、PHP脆弱性の影響なし 設定画面URLの「.php」は無関係
-
3
GMO、不正アクセス実行犯の手がかりに懸賞金 1億5000万円規模
-
4
「楽天トラベル」に不正アクセス 顧客情報最大約260万件など流出か 予約者約3.6万件のクレカ情報も
-
5
GMO、攻撃者の公開情報に「アクセスは絶対に控えて」 悪質な拡散者には法的措置を準備
-
6
Google、プライバシーポリシーに「Gmail」「Googleフォト」のデータを広告に使う例外を追加 回避方法は
-
7
IPO目論見書に「AIは人類の存亡リスク」「コードの9割はClaude製」 Anthropicが示した規格外の見立て
-
8
メアドを検索→AIで“その人専用フィッシングメール”を生成する手法、クリック率が約2.7倍に 7000人以上で実験
-
9
So-net、会員情報約259万件が漏えい 一部メールサービスではパスワードも流出
-
10
GMO不正アクセス、犯人側は「27日に顧客のPC攻撃」予告 GMOが端末回収、ホワイトハッカーが解析中
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR