この頃、セキュリティ界隈で
脆弱性探しはハッカーが頼り バグ報奨金制度、新型コロナ対応が普及後押し(1/2 ページ)
自社のソフトウェアやシステムの脆弱性を発見する手段として、社外の善玉ハッカーに頼ろうとする企業が増えている。脆弱性を見つけて報告してくれた研究者などに賞金を贈呈する「バグバウンティープログラム」の制度を導入する企業が相次ぎ、Googleなど早くからこうした制度を活用していた企業は賞金額の引き上げに動く。背景には新型コロナウイルス感染拡大の影響もあるようだ。
各国の企業と組んでこうした制度を支援してきたHackerOneがこのほどまとめた統計によると、2020年4月までの1年間でバグバウンティープログラムを通じて発見された脆弱性は20万件を超え、ハッカーに支払われた賞金の総額は、上位10種類の脆弱性の合計で2350万ドル(約24億円)に上った。
脆弱性の種類別に見ると、支払われた賞金の総額が最も多かったのは、前年に続いてクロスサイトスクリプティング(XSS)の脆弱性だった。
XSSはWebアプリケーションを脅かす脆弱性で、悪用されればユーザーのアカウントを制御され、パスワードや銀行口座番号、クレジットカード番号などの情報が盗まれることもある。この脆弱性に対して支払われた賞金の総額は420万ドルと、前年比で26%増えた。
深刻度で分類すると、XSSは一般的に、高~中程度に分類される脆弱性。1件当たりの賞金は平均で501ドルと、最高レベルの脆弱性の3650ドルに比べてかなり安い。「つまり組織は、このよくありがちな、痛みを伴うバグを安上がりに緩和できている」(HackerOne)
こうした脆弱性の発見を外部のハッカーに頼るやり方が改めて注目されるようになったのは、新型コロナウイルスの影響でデジタルトランスフォーメーションが加速したことも一因だとHackerOneは解説する。
「自分たちのリソースを補うための手早くコスト効率が高い解決策として、ハッカーの力を借りるセキュリティ対策への関心が高まり、予算が縮小する中で結果に対して対価を支払うアプローチが正当化しやすくなった」
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この頃、セキュリティ界隈で
海外のセキュリティ関連ニュースを追い続けている鈴木聖子さんによる、最近のセキュリティニュースブリーフィング。隔週でお届けします。
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
メルカリ、梨の転売疑惑に「盗品の出品は確認されず」 誹謗中傷には利用制限も
-
2
Anthropic、「Claude Opus 5」公開 Fable 5に迫る性能を半額で――サイバー安全策は緩和、拒否時は自動フォールバックも
-
3
「iPhone高騰」はこれからも続く? 中国CXMTに近づくApple、メモリ競合へのけん制が不発に終わりそうなワケ【後編】
-
4
「ニューロマンサー」実写ドラマ、Apple TV+で2027年1月配信開始へ
-
5
「こんなのに追われたら……」急斜面もやすやす爆走、中国製の車輪付き四足ロボのデモ動画が話題 最高時速20km超
-
6
海外の新作バカゲー「電車アタック」にマンガ家が感心した理由 ブッ飛んだ内容と完成度の高さ、そして“日本”
-
7
検索結果に「詐欺ではありません」と表示させる詐欺手口、警視庁が注意喚起 AI要約も餌食に
-
8
「めっちゃカメレオン」公式Discord乗っ取り 担当者PCがマルウェア感染、管理者が全員BANに 現在は復旧
-
9
暑さ対策が熱い! 「猛暑対策展」で感じた、転んでもただでは起き上がらない日本人のエネルギー
-
10
スーパーに並んだ「ごちゃごちゃ生成AIポップ」が物議 “看板王”こと、きぬた歯科院長「これはアリ」
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR